薬剤師の薬ノート

薬剤師の学習記録(ブログ)と体験談も少しあります

神経系

レボドパ製剤とビタミンB6について

レボドパ(L-dopa)製剤は最も代表的なパーキンソン病治療薬です。 脳内の不足したドパミンを補ってくれます。 レボドパはドパミンの前駆物質であり、血液脳関門(BBB)を通過して脳に入ってからドパミンへと変換されます。 レボドパは運動症状改善効果が高…

レボドパ製剤と高蛋白食について

レボドパ(L-dopa)製剤は最も代表的なパーキンソン病治療薬です。 脳内の不足したドパミンを補ってくれます。 レボドパはドパミンの前駆物質であり、血液脳関門(BBB)を通過して脳に入ってからドパミンへと変換されます。 レボドパは運動症状改善効果が高…

ラコサミド(ビムパット)の作用機序

ラコサミド(ビムパット)は新世代抗てんかん薬です。 適応症 用法用量 成人 小児 作用機序 副作用 腎機能障害のある患者 肝機能障害のある患者 適応症 てんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む) yakuzaishi-info.hateblo.jp 用法用量 成人 1日1…

パリペリドン(インヴェガ)の作用機序、リスペリドン(リスパダール)との違い

パリペリドン(インヴェガ)は、SDA(セロトニン・ドパミン拮抗薬)に分類される抗精神病薬です。 適応症 用法用量 作用機序 リスペリドン(リスパダール)との違い ・リスペリドンの代謝活性物 ・OROSの採用 ・食事の影響 腎機能低下患者への投与 適…

炭酸リチウム(リーマス)のリチウム中毒について

炭酸リチウム(リーマス)は躁病・躁状態治療剤として使用されているお薬です。 適応症 躁病および躁うつ病の躁状態 用法用量 通常1日400〜600mgより開始し、1日2〜3回に分割投与。 以後3日ないし1週間毎に、1日通常1200mgまでの治療量に漸増する。改…

ミロガバリン(タリージェ)の用量、プレガバリン(リリカ)との違い

ミロガバリン(タリージェ)は末梢性神経障害性疼痛治療剤です。 適応症 末梢性神経障害性疼痛 用法用量 初期用量1回5mgを1日2回 その後1回用量として5mgずつ1週間以上の間隔をあけて漸増し、1回15mgを1日2回投与する なお、年齢、症状により1…

アセナピン(シクレスト) 作用機序、舌下投与の理由と注意点

アセナピン(シクレスト)は、多元受容体作用抗神経薬(MARTA)に分類される統合失調症治療薬です。 適応症 用法用量 作用機序 他のMARTAとの比較 舌下投与の理由 使用方法 適応症 統合失調症 用法用量 1回5mgを1日2回 舌下投与から開始 維…

ブレクスピプラゾール(レキサルティ)の作用機序、アリピプラゾール(エビリファイ)との違い

ブレクスピプラゾール(レキサルティ)は統合失調症の治療に使用される抗精神病薬です。 適応症 用法用量 作用機序 アリピプラゾール(エビリファイ)との違い 適応症 統合失調症 用法用量 1日1回1mgから投与を開始した後、4日以上の間隔をあけて増量し、…

ドパミン受容体部分作動薬(DSS)について

統合失調症の薬物療法で使用される抗精神病薬には、第一世代(定型、従来型)抗精神病薬と、第二世代(非定型、新規)抗精神病薬があります。 yakuzaishi-info.hateblo.jp 今回述べるドパミン受容体部分作動薬(DSS:Dopamine System Stabilizer)は第二…

多元受容体作用抗精神病薬(MARTA)について

統合失調症の薬物療法で使用される抗精神病薬には、第一世代(定型、従来型)抗精神病薬と、第二世代(非定型、新規)抗精神病薬があります。 yakuzaishi-info.hateblo.jp 今回述べる多元受容体作用抗精神病薬(MARTA:Multi-Acting Receptor Targeted …

セロトニン・ドパミン遮断薬(SDA)について

統合失調症の薬物療法で使用される抗精神病薬には、第一世代(定型、従来型)抗精神病薬と、第二世代(非定型、新規)抗精神病薬があります。 yakuzaishi-info.hateblo.jp 今回述べるセロトニン・ドパミン拮抗薬(SDA:Serotonin-Dopamine Antagonist)は…

トラゾドン(デジレル/レスリン)の作用機序と睡眠障害

トラゾドン(デジレル/レスリン)は抗うつ薬として使用されている薬剤です。 抗うつ薬には三環系、四環系、SSRI、SNRI、NaSSAと分類されますが、トラゾドンはそれらに属さない薬剤です。 トラゾドンの作用機序についてみていきましょう。 適応…

てんかん発作の種類

てんかんは脳の一部の神経細胞が過剰に興奮することで、痙攣や意識を失ったりするなどのてんかん発作を起こす神経疾患です。 興奮を伝えるグルタミン酸神経系と、興奮を抑制するGABA神経系のバランスが崩れると、興奮の伝導が過剰となり、神経細胞の過剰…

ラモトリギン(ラミクタール)の用法用量

ラモトリギン(ラミクタール)の作用機序や副作用についてこちらにまとめました。 yakuzaishi-info.hateblo.jp ラモトリギンにはもう一つ注意点があり、併用する薬剤で用法用量が変わるという点です。 適応症は以下のようになっています。 ・てんかん患者の…

ラモトリギン(ラミクタール)の作用機序と皮膚障害

ラモトリギン(ラミクタール)はてんかん、双極性障害の治療で使用されているお薬です。 適応症は以下のようになっています。 ・てんかん患者の下記発作に対する単剤療法 部分発作(二次性全般化発作を含む) 強直間代発作 定型欠神発作 ・他の抗てんかん薬…

トピラマート(トピナ)の注意点

トピラマート(トピナ)ははてんかん治療で使用されている抗てんかん薬です。 以前にトピラマートの作用機序についてまとめました。 yakuzaishi-info.hateblo.jp 今回は注意点などについてまとめておきたいと思います。 作用機序のところでも述べましたが、 …

トピラマート(トピナ)の作用機序

トピラマート(トピナ)はてんかん治療で使用されている抗てんかん薬です。 今回は作用機序についてまとめていきたいと思います。 適応症は 「他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む)に対する抗てんか…

スボレキサント(ベルソムラ)の注意点 

以前に不眠症治療で使用される、オレキシン受容体拮抗薬であるスボレキサント(ベルソムラ)の作用機序についてまとめました。 yakuzaishi-info.hateblo.jp 今回は補足で、服用にあたっての注意点を追加したいと思います。 まずスボレキサントには併用禁忌薬…

レベチラセタム(イーケプラ)の用量について

レベチラセタム(イーケプラ)は新世代抗てんかん薬です。 その作用機序についてはこちらでまとめています。 yakuzaishi-info.hateblo.jp 腎機能に応じて投与量や投与間隔の調整が必要になる薬剤です。 まず、 適応症は ・てんかん患者の部分発作(二次性全…

定型、非定型抗精神病薬

以前に、統合失調症には陽性症状と陰性症状があることを述べました。 yakuzaishi-info.hateblo.jp では、今回は統合失調症の薬物療法で使用される抗精神病薬についてみていきたいと思います。 抗精神病薬は大きく2種類に分けられます。 第一世代(定型、従…

レボドパ製剤とドパミンアゴニストの比較

レボドパ製剤もドパミンアゴニストも、ともにパーキンソン病治療の中心となる薬剤です。 レボドパ製剤は脳内で不足しているドパミンを補い効果を発揮します。 ドパミンアゴニストはドパミン受容体を刺激することで、レボドパ製剤を投与したときと同じような…

レベチラセタム(イーケプラ)の作用機序

レベチラセタム(イーケプラ)は新世代抗てんかん薬です。 他の抗てんかん薬とは異なる作用機序をもつ抗てんかん薬です。 今回はそれについて見ていきましょう。 適応症は ・てんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む) ・他の抗てんかん薬で十分な効…

MAO-B阻害薬の作用機序

MAO-B(モノアミン酸化酵素)阻害薬はパーキンソン病治療の1つです。 パーキンソン病では中脳黒質のドパミン作動性神経の変性により、ドパミンが不足します。 ドパミンが不足することにより、無動、振戦、筋固縮、姿勢反射障害といった運動に関連した症…

スボレキサント(ベルソムラ)の作用機序

スボレキサント(ベルソムラ)は不眠症治療に使用される、オレキシン受容体拮抗薬です。 従来のベンゾジアゼピン系睡眠薬や非ベンゾジアゼピン系睡眠薬とは異なる機序の睡眠薬です。 今回はスボレキサントの作用機序について見ていきたいと思います。 オレキ…

レボドパ製剤の空腹時投与

レボドパ製剤は脳内で代謝されドパミンとなり、不足しているドパミンを補う代表的なパーキンソン病治療薬です。 減少したドパミンを補うので、理にかなった治療薬ですが長期投与によりwearing off減少やon-off減少などの問題が生じてしまうことがありました…

統合失調症の陽性症状と陰性症状

統合失調症は10歳代後半~30歳代前半に発症する頻度の高い精神疾患です。 幻覚・妄想や思考障害、意欲低下や無関心、感情鈍麻、引きこもり、認知機能障害などの症状を呈します。 一生のうちで発症する率は約1%で、男女比は1:1とされていますが男性…

ドパミンアゴニスト 麦角系と非麦角系の違い

ドパミン受容体作動薬(アゴニスト)はレボドパと並んでパーキンソン病の代表的な治療薬です。 線条体のドパミン受容体を刺激し、ドパミン作用を発現します。 効果はレボドパ製剤よりも弱いとされていますが、レボドパ製剤服用で問題となるwearing off現象や…

イストラディフェリン(ノウリアスト)の作用機序

イストラディフェリン(ノウリアスト)はアデノシンA2A受容体拮抗作用をもつパーキンソン病治療薬です。 wearing off現象(ウェアリングオフ現象)を改善する効果を持つ薬剤ですが、どのような機序によって改善しているのかを見ていきましょう。 アデノシンA…

抗てんかん薬(ゾニサミド、トピラマート)による発汗減少

ゾニサミド(エクセグラン)、トピラマート(トピナ)は、抗てんかん薬の一種ですが副作用に発汗減少が報告されている薬剤です。 抗てんかん薬の副作用といえば眠気やふらつき、倦怠感などがありますがゾニサミドとトピラマートは発汗減少という珍しい副作用…

レボドパ製剤の長期投与時に問題となる現象

レボドパ(L-dopa)製剤は最も代表的なパーキンソン病治療薬です。 脳内の不足したドパミンを補ってくれます。 レボドパはドパミンの前駆物質であり、脳に入ってからドパミンへと変換されます。 ドパミンをそのまま投与しても血液脳関門(BBB)を通過できな…