薬剤師情報局

薬剤師の学習記録です

骨粗鬆症

抗RANKL抗体の作用機序

抗RANKL抗体製剤にはデノスマブ(商品名:プラリア)があり、骨粗鬆症の治療薬として使用されています。 注射薬であり、使用は半年に1回、皮下注で済む製剤となっています。 高い骨折予防効果が認められている薬剤です。 骨は吸収と形成が繰り返し行われ、…

活性型ビタミンD3製剤の違い

ビタミンDは骨や歯の正常な発育に必要なビタミンです。 ビタミンDの吸収や代謝に問題があると、カルシウムの吸収が低下し骨粗鬆症の原因となってしまいます。 ビタミンD3は肝臓と腎臓でそれぞれ代謝を受けることで活性型ビタミンD3へと変換されます。 …

アルファロール内用液の乳幼児への飲ませ方

アルファロール内用液(一般名:アルファカルシドール)は活性型ビタミンD3製剤であり、カルシウムの吸収を促進します。 活性型ビタミンD3については以前にこちらで述べています。 yakuzaishi-info.hateblo.jp アルファロール(アルファカルシドール)には…

乳酸カルシウムとリン酸水素カルシウムの違い

乳酸カルシウムとリン酸水素カルシウムはどちらもカルシウム製剤です。 今回はこの2剤の違いについてです。 どちらもカルシウム製剤ですが適応が異なります。 適応症 乳酸カルシウム 低カルシウム血症に起因する下記症状の改善 テタニー 下記代謝性骨疾患に…

テリボン皮下注オートインジェクター(テリパラチド)の使い方

テリボン皮下注オートインジェクター(テリパラチド)は骨粗鬆症治療に使用される薬剤です。 オートインジェクターは自動注射器のことであり、本体を皮膚に押し当てると薬液が注入され、終了後本体を皮膚から離すと針が自動で収納されます。 一回使い切りの…

アルファロール内用液の保管方法

アルファロール内用液(有効成分:アルファカルシドール)は活性型ビタミンD3製剤であり、カルシウムの吸収を促進します。 活性型ビタミンD3については以前にこちらで述べています。 yakuzaishi-info.hateblo.jp アルファロール(アルファカルシドール)に…

バゼドキシフェン(ビビアント)とラロキシフェン(エビスタ)の違い

バゼドキシフェン(ビビアント)とラロキシフェン(エビスタ)はどちらもSERM(選択的エストロゲン受容体モジュレーター:Selective Estrogen Receptor Modulator)です。 SERMの作用機序については以前にこちらでまとめました。 yakuzaishi-info.ha…

SERMの作用機序

SERM(選択的エストロゲン受容体モジュレーター:Selective Estrogen Receptor Modulater)は、骨粗鬆症治療薬の一種です。 SERMはサームと読みます。 ビスホスホネート系製剤や活性型ビタミンD3製剤などのように、骨粗鬆症の治療薬として使用され…

活性型ビタミンDへの代謝過程

ビタミンDは骨や歯の正常な発育に必要なビタミンです。 ビタミンDの吸収や代謝に問題があると、カルシウムの吸収が低下し骨粗鬆症の原因となってしまいます。 ビタミンDは日光を浴びることで皮膚による合成が可能です。 プロビタミンD3(7-デヒドロコ…

テリパラチド(フォルテオ)の注意点

今回は骨粗鬆症治療薬であるテリパラチド(フォルテオ)についてです。 テリパラチド(フォルテオ)は副甲状腺ホルモン(PTH)製剤であり、自己注射を行う製剤です。 骨粗鬆症治療薬には骨吸収を抑制するものと、骨形成を促進するものがありましたが、テ…