2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧
今回は骨粗鬆症治療薬であるテリパラチド(フォルテオ)についてです。 テリパラチド(フォルテオ)は副甲状腺ホルモン(PTH)製剤であり、自己注射を行う製剤です。 骨粗鬆症治療薬には骨吸収を抑制するものと、骨形成を促進するものがありましたが、テ…
今回は基礎的な内容になりますがインクレチン関連薬についてのおさらいです。 まずインクレチンについてです。 インクレチンとは食事の摂取に伴い消化管から分泌され、膵β細胞からのインスリン分泌を促進するホルモンの総称です。 今までに確認されているイ…
今回はお薬の話ではなく、直接ビリルビンと間接ビリルビンについてです。 ビリルビンは赤血球に含まれるヘモグロビンの一部が代謝されて生成されます。 赤血球の寿命は約120日で脾臓や肝臓で破壊されています。 寿命を迎えた赤血球が、脾臓や肝臓で破壊され…
テオフィリン(テオドール/ユニフィル)はキサンチン系気管支拡張剤であり、喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の治療に使用されている薬剤です。 気管支を広げて炎症を抑える作用があります。 テオフィリンはホスホジエステラーゼを阻害することにより、…
ご存じの方が多いかと思いますが、今回はフロリードゲルの使い方についてまとめてみました。 フロリードゲル経口用2%の有効成分はミコナゾールでイミダゾール系抗真菌薬です。 代表的な真菌であるカンジダに効果があります。 C-14α-ラノステロール脱メチ…
トルバプタン(サムスカ)はバソプレシンV2受容体拮抗薬であり、心不全や肝不全による体液貯留、常染色体優性多発性嚢胞腎に対して使用されている薬剤です。 利尿剤の一種ですが、この薬を導入する際には入院が必要となります。その理由の前に作用機序のお…
シロスタゾール(プレタール)は抗血小板剤であり、脳梗塞の再発抑制や慢性動脈閉塞症にともなう足の痛みや潰瘍、冷感等の治療に使用されています。 シロスタゾールの適応症 ・慢性動脈閉塞症に基づく潰瘍、疼痛及び冷感等の虚血性諸症状の改善 ・脳梗塞(心…
メサラジンは炎症性腸疾患(IBD)の治療薬として使用されています。 炎症性腸疾患にはクローン病(CD)、潰瘍性大腸炎(UD)があります。 どちらも原因が不明で、症状や好発部位が異なる疾患であり、使用する治療薬は若干異なります。 クローン病、潰…
H2受容体拮抗薬であるニザチジン(アシノン)には胃酸の分泌抑制作用と他のH2受容体拮抗薬にはない作用もあります。 今回はそれについてまとめたいと思います。 ニザチジン(アシノン)と言えばH2受容体拮抗薬ですので、胃・十二指腸潰瘍や逆流性食道…
今回はピコスルファート(ラキソベロン)についてみていきたいと思います。 よく処方されているお薬ですが、改めてまとめてみました。 ピコスルファート(ラキソベロン)には液剤と錠剤の2種類の剤型があり、液剤は内服量の調節に便利で、服用困難な方にも…
レボドパ(L-dopa)製剤は最も代表的なパーキンソン病治療薬です。 脳内の不足したドパミンを補ってくれます。 レボドパはドパミンの前駆物質であり、脳に入ってからドパミンへと変換されます。 ドパミンをそのまま投与しても血液脳関門(BBB)を通過できな…
今回は腎保護効果のあるCa拮抗薬について見ていきたいと思います。 まずCa拮抗薬はジヒドロピリジン(DHP)系、ベンゾジアゼピン(BTZ)系、フェニルアルキルアミン(PAA)系に分類されます。 ジヒドロピリジン系はアムロジピン(ノルバスク/アムロジン)、…
リバスチグミン(イクセロン/リバスタッチパッチ)は貼付剤型のアルツハイマー型認知症治療薬です。 他の抗認知症薬は経口薬ですが、リバスチグミンのみ貼付剤となっています。 そのため、他のアセチルコリンエステラーゼ阻害薬(以下AChE阻害薬)と比…
ストロングスタチンにはアトルバスタチン(リピトール)、ピタバスタチン(リバロ)、ロスバスタチン(クレストール)の3種類があります。 ストロングスタチンはLDLコレステロールを30~40%低下させる、効果の強いスタチンです。 そのストロングスタチ…
一番初めに発売されたARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)であるロサルタン(ニューロタン)。 その関係か降圧力は他のARBに比べて弱いと言われています。 しかしロサルタンは尿酸排泄作用もあるARBです。 ARBは降圧力の増大を期待して、チアジド…
当ブログへお越しいただきありがとうございます! 病院、調剤薬局で勤務をしてきた薬剤師です。 薬剤師としての勤務年数は10年位ですが、その間いろいろと悩んだり迷ったりもしました。 自分なりに学びを続けていくうちに、今では薬剤師という道を選んで良…