薬剤師いんふぉ

薬剤師の学習記録です

2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

イリノテカン(CPT-11)と遺伝子多型

イリノテカン(CPT-11)はトポイソメラーゼⅠ阻害薬に分類される薬剤です。 トポイソメラーゼ阻害薬はがん細胞のトポイソメラーゼがDNA鎖のねじれを解消して再結合しようとするのを阻害することで、DNAの複製を阻害します。 トポイソメラーゼにはⅠとⅡが…

オキサリプラチン(L-OHP)による末梢神経障害について

オキサリプラチン(L-OHP)は白金製剤に分類される抗悪性腫瘍薬です。 白金製剤は、構造中に白金(Pt)を含んでおり、DNA鎖間に架橋を形成しDNA合成を阻害することで抗腫瘍効果を発揮します。 yakuzaishi-info.hateblo.jp がん細胞に対する作用…

カルボプラチン(CBDCA)とアナフィラキシーについて

カルボプラチン(CBDCA)は白金製剤に分類される抗悪性腫瘍薬です。 白金製剤は、構造中に白金(Pt)を含んでおり、DNA鎖間に架橋を形成しDNA合成を阻害することで抗腫瘍効果を発揮します。 yakuzaishi-info.hateblo.jp シスプラチンの構造を変…

シスプラチン(CDDP)とマグネシウムによる腎保護作用

シスプラチン(CDDP)は白金製剤に分類される抗悪性腫瘍薬です。 白金製剤は、構造中に白金(Pt)を含んでおり、DNA合成を阻害することで抗腫瘍効果を発揮します。 yakuzaishi-info.hateblo.jp シスプラチンは多くのがんに有効性が認められており、…

ドルゾラミド(トルソプト点眼液)とブリンゾラミド(エイゾプト懸濁性点眼液)の特徴

緑内障の治療で使用される点眼薬は数多くあり、炭酸脱水酵素阻害薬はそのうちの一つです。 yakuzaishi-info.hateblo.jp 炭酸脱水酵素阻害薬には以下の種類があります。 ・ドルゾラミド(トルソプト点眼液) ・ブリンゾラミド(エイゾプト点眼液) ドルゾラミ…

炭酸脱水酵素阻害薬の作用機序

緑内障の治療で使用される点眼薬は数多くあり、炭酸脱水酵素阻害薬はそのうちの一つです。 毛様体筋で産生された房水と呼ばれる液が、角膜と水晶体の間を循環しています。 この房水が血液の代わりに眼の組織に栄養を運んだり、眼圧の調整をしたりしています…