薬剤師いんふぉ

薬剤師の学習記録です

眼科

プロスタグランジン(PG)製剤の副作用

プロスタグランジン(PG)点眼薬は使用頻度の高い緑内障治療の代表的な薬剤です。 プロスタグランジン関連薬は、副流出路(またはぶどう膜強膜流出路とも言います)からの房水排泄を促進させることで眼圧を低下させます。 yakuzaishi-info.hateblo.jp プロ…

プロスタグランジン(PG)製剤の作用機序

緑内障の治療で使用される点眼薬は数多くありますが、そのうちのプロスタグランジン(PG)点眼薬は使用頻度の高い緑内障治療の代表的な薬剤と言えます。 毛様体筋で産生された房水と呼ばれる液が、角膜と水晶体の間を循環しています。 この房水が血液の代…

ムコスタ点眼液の使い方と注意点

ムコスタ点眼液UD2%(有効成分:レバミピド)はドライアイ治療に使用される薬剤です。 ムコスタ点眼液はムチンの分泌量を増やすことで涙液を安定化し、ドライアイ症状を改善していきます。 yakuzaishi-info.hateblo.jp ムコスタ点眼液は防腐剤を含んでい…

ムコスタ点眼液の作用機序

ムコスタ点眼液UD2%(有効成分:レバミピド)はドライアイ治療に使用される薬剤です。 防腐剤を含んでいない、1回使い切りタイプのユニット・ドーズ製剤です。 UDは Unit Dose の略です。 有効成分である「レバミピド」は、胃炎治療薬のムコスタ錠(…

ベストロン点眼用の溶解方法、注意点

ベスロトン点眼用(一般名:セフメノキシム)はセフェム系抗菌薬点眼です。 適応症 眼瞼炎、涙嚢炎、麦粒腫、結膜炎、瞼板腺炎、角膜炎(角膜潰瘍を含む)、眼科周術期の無菌化療法 用法用量 1回1~2滴 1日4回 4週間の投与を目安 特徴 ベストロンは抗…

ミドリンMとミドリンPの違い

ミドリンM点眼液は有効成分にトロピカミドを含んでおり、 ミドリンP点眼液は有効成分にトロピカミドとフェニレフリンを含んでいます。 どちらも適応症は 「診断または治療を目的とする散瞳と調節麻痺」 となっています。 ミドリン「M」は近視(myopia)の…

ヒアレインミニ点眼液の使い方

ヒアレインミニ点眼液(有効成分:ヒアルロン酸ナトリウム)はドライアイなどの角膜上皮障害の治療で使用される薬剤です。 作用 規格 防腐剤 使い方 作用 ヒアルロン酸ナトリウムには角膜創傷治癒促進作用、角膜上皮伸展促進作用、保水作用があり、角膜の傷…

リパスジル(グラナテック点眼液)の作用機序と結膜充血

リパスジル(グラナテック点眼液)は緑内障、高眼圧症に使用される点眼薬です。 Rhoキナーゼ阻害薬(ROCK阻害薬)と呼ばれており、今回はその作用機序についてまとめたいと思います。 グラナテック点眼薬は、緑内障、高眼圧症に使用されますが、他の…

ブリモニジン(アイファガン点眼液)の作用機序と全身性の副作用

ブリモニジン(アイファガン点眼液)は緑内障、高眼圧症の治療に使用される点眼薬です。 ブリモニジンはアドレナリンα2受容体を刺激することで眼圧を降下させるのですが、もう少し詳しくみていきましょう。 眼の中には房水と呼ばれる水分があり、眼圧を一定…

ジクアス点眼液の作用機序

ジクアス点眼液(成分名:ジクアホソルナトリウム)はドライアイ治療点眼薬です。 ドライアイ治療点眼にはヒアレイン点眼液(成分名:ヒアルロン酸ナトリウム)やムコスタ点眼液(成分名:レバミピド)もありますが、ジクアス点眼液はどのような機序でドライ…

点眼薬の1滴量

今までに患者さんから「この目薬は何日分ありますか?」、と質問されたことはあったでしょうか? 1本5mlの目薬を、例えば「1日2回両眼」に使用した場合、何日分となるのでしょうか? 今回は点眼液の1滴量についてまとめたいと思います。 まず、点眼液…