薬剤師いんふぉ

薬剤師の学習記録です

鎮痛薬

ケトプロフェン(モーラス)剥離後、光線過敏症に注意する期間

ケトプロフェン(モーラステープ・パップ・パップXR)は経皮鎮痛消炎剤であり、いわゆる湿布薬です。 抗炎症作用をもつNSAIDs(非ステロイド抗炎症薬)であり、非常によく使用されている湿布薬です。 ケトプロフェン外用剤の注意点の一つに「光線過敏症」…

ジクトルテープの特徴と注意点

ジクトルテープ(有効成分:ジクロフェナクナトリウム)は経皮吸収型の持続性疼痛治療剤になります。 ジクロフェナクナトリウム(ボルタレン)の貼付剤になります。 適応症 ・各種がんにおける鎮痛 ・腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群及び腱鞘炎における…

アンヒバ坐剤とナウゼリン坐剤 使用の順番

坐薬は肛門から投与し作用させる薬剤です。 痔の治療で用いられる局所に作用するものと、解熱や鎮痛などの全身に作用するものがあります。 内服薬に比べて、 ・肝臓で分解を受けずに、すぐに血中に吸収されるので、効果の発現が速い ・胃粘膜への刺激がなく…

ライ症候群について

どんな疾患か ライ症候群は、小児にみられる肝臓の脂肪浸潤を伴う重篤な急性脳症を起こす疾患です。 原因は不明ですが、風邪やインフルエンザ、水痘などのウイルス感染後、特にアスピリンを服用している小児に発症し、アスピリンの使用が引き金になると考え…

幼児用PL配合顆粒について

「幼児用PL配合顆粒」は、子供用の総合感冒薬です。 かぜによる熱や痛み、鼻水やくしゃみなどの症状を和らげます。 規格 1g/包 適応症 感冒若しくは上気道炎に伴う下記症状の改善及び緩和 鼻汁、鼻閉、咽・喉頭痛、頭痛、関節痛、筋肉痛、発熱 用法用量…

PL配合顆粒の4成分について

総合感冒薬であるPL配合顆粒には4成分が含まれています。 規格 1g/包 適応症 感冒若しくは上気道炎に伴う下記症状の改善及び緩和 鼻汁、鼻閉、咽・喉頭痛、頭痛、関節痛、筋肉痛、発熱 用法用量 1回1g 1日4回 組成 有効成分(1g中) サリチルア…

ノルスパンテープ(ブプレノルフィン)の注意点

ノルスパンテープ(ブプレノルフィン)は経皮吸収型の持続性疼痛治療剤です。 作用機序についてはこちらです。 yakuzaishi-info.hateblo.jp 使い方についてです。 yakuzaishi-info.hateblo.jp 今回は注意点についてまとめてみました。 貼付部位の皮膚障害 ノ…

ノルスパンテープ(ブプレノルフィン)の使い方

ノルスパンテープ(ブプレノルフィン)は経皮吸収型の持続性疼痛治療剤です。 作用機序についてはこちらです。 今回はノルスパンテープの使い方についてです。 規格には 5mg、10mg、20mgがあります。 用法用量 前胸部、上背部、上腕外部又は側胸…

ノルスパンテープ(ブプレノルフィン)の作用機序

ノルスパンテープ(ブプレノルフィン)は経皮吸収型の持続性疼痛治療剤です。 非麻薬性オピオイド鎮痛薬ですが、劇薬、第2種向精神薬に分類されます。 適応症 非オピオイド鎮痛剤で治療困難な下記疾患に伴う慢性疼痛における鎮痛 ・変形性関節症 ・腰痛症 …

フェントステープの用法用量について

フェントステープ(有効成分:フェンタニル)は、経皮吸収型オピオイド作動薬です。 貼付剤であり、24時間効果が持続します。 フェントステープの用法用量についてまとめてみました。 適応症 非オピオイド鎮痛剤及び弱オピオイド鎮痛剤で治療困難な下記疾…

フェントステープの使い方

フェントステープ(有効成分:フェンタニル)は、経皮吸収型オピオイド作動薬です。 貼付剤であり、24時間効果が持続します。 フェントステープの使用方法についてまとめてみました。 貼付場所 貼付時間 貼付方法 剥がれた場合 注意点 貼付場所 胸部、腹部…

トラマドール(トラマール)の作用機序

トラマドール塩酸塩(トラマール)は非麻薬性弱オピオイドであり、がん疼痛や慢性疼痛の治療に使用されているお薬です。 今回はその作用機序についてです。 オピオイド受容体について オピオイド μ 受容体刺激作用 ノルアドレナリン・セロトニン再取り込み阻…

プレガバリン(リリカ)の副作用、注意点について

神経障害性疼痛治療薬であるプレガバリン(リリカ)の作用機序や腎機能に応じた用量調節についてまとめました。 yakuzaishi-info.hateblo.jp 今回はプレガバリンの注意点についてまとめていきたいと思います。 プレガバリンの副作用で多いのは、めまい、傾眠…

プレガバリン(リリカ)の用法用量

前回は神経障害性疼痛治療薬であるプレガバリン(リリカ)の作用機序についてまとめました。 yakuzaishi-info.hateblo.jp 今回は用法用量についてまとめています。 適応症は以下の2つです。 神経障害性疼痛、線維筋痛症に伴う疼痛 用法用量です。 神経障害…

プレガバリン(リリカ)の作用機序

プレガバリン(リリカ)は神経障害性疼痛治療薬です。 痛みには怪我などによる侵害受容性疼痛と、神経の損傷による神経障害性疼痛があります。 侵害受容性疼痛にはNSAIDsのような鎮痛薬が効果的ですが、神経障害性疼痛に対してはあまり効果が得られま…

ロコアテープ使用の注意点

ロコアテープ(有効成分:エスフルルビプロフェン・ハッカ油)は経皮吸収型のNSAIDsです。 エスフルルビプロフェンは、ラセミ体を形成するフルルビプロフェンのS体です。 S体が活性本体であり、有効成分のみを抽出したものとなります。 ヤクバンテー…

ノイロトロピンの作用機序

ノイロトロピン(有効成分:ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液)は痛みを抑える神経の働きを高めることで、痛みを和らげるお薬です。 ノイロトロピンの有効成分であるワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液は、ウサギの皮膚にワクシニアウイルス…

ケトプロフェン(モーラス)と日焼け止めについて

ケトプロフェンは抗炎症作用をもつNSAIDs(非ステロイド抗炎症薬)であり、外用薬として使用されています。 モーラステープやモーラスパップが有名ですね。 このケトプロフェンを使用する際は副作用の光線過敏症に注意するよう喚起されています。 ケトプロフ…