コリンエステラーゼを阻害することで脳内のアセチルコリンを増加させ、脳内コリン作動性神経系の働きを高めます。
適応症
以下における認知症症状の進行抑制
用法用量
１日１回３mgから開始し、１～２週間後に５mgに増量。
高度のアルツハイマー型認知症患者には、５mgで４週間以上経過後、10mgに増量する。
１日１回３mgから開始し、１～２週間後に５mgに増量。
5mgで4週間以上経過後、10mgに増量する。なお、症状により５mgまで減量できる。
上記のように、一定期間服用してから漸増する薬剤となっています。
少量から開始するのは、消化器系の副作用を軽減するのが目的です。
では、何らかの理由でアリセプトを休薬した場合、再開するときはまた一番最初の投与量からスタートとなるのでしょうか？
メーカーの回答では、アリセプトを休薬した期間が３週間以内であれば５ｍｇからの再開が可能です。
（ただし、副作用発現のおそれがある場合には３ｍｇからの再開が望ましいです）
そのため休薬期間が３週間以内であれば血中濃度が０になっていないので、５ｍｇからの再開が可能とされています。
３ｍｇは有効用量ではなく、消化器系副作用の発現抑制が目的です。
１～２週間の３ｍｇ服用期間を待たずに５ｍｇから再開できるのは患者さんにとって良いことですね。
ただし、副作用の発現には注意が必要であり、場合によっては３ｍｇから再開した方が良いケースもあると思われます。
