薬剤師情報局

薬剤師の学習記録です

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

コンサータ(メチルフェニデート)の作用機序

コンサータ(一般名:メチルフェニデート)は中枢神経刺激剤に分類され、ADHDの治療に使用される薬剤です。 ADHD(注意欠如・多動症)は発達障害の一種です。 学童期に診断を受けることが多いですが、育て方やしつけ、本人の努力が足りない等の理由ではなく…

アジマイシン点眼液の注意点

ジマイシン点眼液(成分名:アジスロマイシン)は抗生物質点眼薬です。 有効成分のアジスロマイシンは15員環マクロライド系に分類されます。 内服薬では「商品名:ジスロマック」で長い期間実績のある成分になります。 適応症 ・結膜炎 ・眼瞼炎、麦粒腫、…

ツイミーグ(イメグリミン)の作用機序

ツイミーグ(一般名:イメグリミン)は糖尿病治療で使用される薬剤です。 効能・効果 2型糖尿病 用法・用量 1回1000mgを1日2回 朝夕に投与 ツイミーグ(一般名:イメグリミン)はSGLT2阻害薬に続く、新たな作用機序の薬剤として2021年に登場しました。 …

HbA1c と貧血の関係

ヘモグロビンA1c(HbA1c)は血糖コントロールの指標となります。 HbA1c:ヘモグロビン・エーワンシー 基準値:4.3~5.8% HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)は、過去1~2ヶ月の平均血糖値を反映します。 糖が結合したヘモグロビンを…

イリノテカン(CPT-11)の早発性、遅発性の下痢

イリノテカン(CPT-11)はトポイソメラーゼⅠ阻害薬に分類される薬剤です。 トポイソメラーゼ阻害薬はがん細胞のトポイソメラーゼがDNA鎖のねじれを解消して再結合しようとするのを阻害することで、DNAの複製を阻害します。 トポイソメラーゼにはⅠとⅡが…