薬剤師の薬ノート

薬剤師の学習記録(ブログ)と体験談も少しあります

フェントステープの使い方

フェントステープ(有効成分:フェンタニル)は、経皮吸収型オピオイド作動薬です。 貼付剤であり、24時間効果が持続します。 フェントステープの使用方法についてまとめてみました。 ・貼付場所 胸部、腹部、上腕部、大腿部等に貼付します 貼付場所は毎回…

レボドパ製剤とビタミンB6について

レボドパ(L-dopa)製剤は最も代表的なパーキンソン病治療薬です。 脳内の不足したドパミンを補ってくれます。 レボドパはドパミンの前駆物質であり、血液脳関門(BBB)を通過して脳に入ってからドパミンへと変換されます。 レボドパは運動症状改善効果が高…

レボドパ製剤と高蛋白食について

レボドパ(L-dopa)製剤は最も代表的なパーキンソン病治療薬です。 脳内の不足したドパミンを補ってくれます。 レボドパはドパミンの前駆物質であり、血液脳関門(BBB)を通過して脳に入ってからドパミンへと変換されます。 レボドパは運動症状改善効果が高…

エキザルベ軟膏について

エキザルベ軟膏(有効成分:ヒドロコルチゾン/混合死菌浮遊液)についてです。 適応症 湿潤、びらん、結痂を伴うか、又は二次感染を併発している下記疾患湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、ビダール苔癬、放射線皮膚炎、日光皮膚炎を含む)、熱傷、術創 湿…

シナカルセト(レグパラ)とエボカルセト(オルケディア)の違い

カルシウム受容体作動薬は副甲状腺のカルシウム受容体に作用し、副甲状腺ホルモン(PTH:パラトルモン)の分泌を抑制する薬剤です。 yakuzaishi-info.hateblo.jp 副甲状腺ホルモン(PTH)は血液中のカルシウムやリンの濃度を調節しています。 骨を溶か…

カルシウム受容体作動薬の作用機序

副甲状腺から分泌される副甲状腺ホルモン(PTH:パラトルモン)は血液中のカルシウムやリンの濃度を調節しています。 yakuzaishi-info.hateblo.jp 腎機能が低下してくるとビタミンDの活性化が行えず、血中カルシウム濃度が低下します。 また、リンの排泄…

ヒアレインミニ点眼液の使い方

ヒアレインミニ点眼液(有効成分:ヒアルロン酸ナトリウム)はドライアイなどの角膜上皮障害の治療で使用される薬剤です。 作用 規格 防腐剤 使い方 作用 ヒアルロン酸ナトリウムには角膜創傷治癒促進作用、角膜上皮伸展促進作用、保水作用があり、角膜の傷…

タダラフィル(ザルティア)の注意点

タダラフィル(ザルティア)は前立腺肥大症に伴う排尿障害治療薬です。 作用機序についてはこちらです。 yakuzaishi-info.hateblo.jp 今回は作用機序のところで述べられなかった、タダラフィルの注意点についてです。 硝酸薬の注意点でも述べたのですが、タ…

カルボプラチン(CBDCA)の投与量 カルバート式

カルボプラチン(CBDCA)は白金製剤に分類される抗悪性腫瘍薬です。 白金製剤は、構造中に白金(Pt)を含んでおり、DNA合成を阻害することで抗腫瘍効果を発揮します。 yakuzaishi-info.hateblo.jp カルボプラチンは腎排泄型の薬剤です。 シスプラ…

メロペネム(メロペン)の腎機能に応じた用量調節

メロペネム(メロペン)はカルバペネム系抗生抗菌薬です。 カルバペネム系抗菌薬 細胞壁合成を阻害することで抗菌作用を発揮します。 適応菌種が多く、非常に広い抗菌スペクトルをもちます。 用法用量 一般感染症 ・化膿性髄膜炎以外の一般感染症 1日0.5〜1g…

パクリタキセル(タキソール)の過敏症対策

パクリタキセル(タキソール):PTXは微小管阻害薬のタキサン系に分類される薬剤です。 yakuzaishi-info.hateblo.jp 難水溶性 過敏症と対策 アルコールによる酩酊症状 難水溶性 パクリタキセルは水にとても溶けにくい性質をしています。 なんとか溶かすた…

抗HER2抗体薬の作用機序と心毒性

抗HER2抗体薬はヒト上皮成長因子受容体2型(HER2)に対するヒト化抗体製剤です。 HER2について 抗HER2抗体薬の作用機序 抗HER2抗体薬による心毒性 抗HER2抗体薬の種類 HER2について ヒト上皮成長因子受容体(HER:human epi…

白金製剤 特徴や副作用について

白金製剤は、構造中に白金(Pt)を含んでおり、DNA合成を阻害することで抗腫瘍効果を発揮します。 yakuzaishi-info.hateblo.jp 白金製剤は、第一世代のシスプラチン、第二世代のカルボプラチン、ネダプラチン、第三世代のオキサリプラチンがあります。 …

白金製剤 混合調整時の注意

白金製剤は、構造中に白金(Pt)を含んでおり、DNA合成を阻害することで抗腫瘍効果を発揮します。 yakuzaishi-info.hateblo.jp 白金製剤 ・シスプラチン(CDDP) ・カルボプラチン(CBDCA) ・ネダプラチン(NDP) ・オキサリプラチン(L-…

分子標的薬 抗体薬と小分子薬について

分子標的薬はがん細胞が特異的に発現している分子を標的にして攻撃します。 増殖を開始するシグナル伝達を抑え、がん細胞の増殖や血管新生を阻害したりします。 yakuzaishi-info.hateblo.jp 殺細胞性抗がん薬は細胞分裂している がん細胞を攻撃するものでし…

シスプラチン(CDDP)投与時のハイドレーションについて

シスプラチン(CDDP)は白金製剤に分類される抗悪性腫瘍薬です。 白金製剤は、構造中に白金(Pt)を含んでおり、DNA合成を阻害することで抗腫瘍効果を発揮します。 yakuzaishi-info.hateblo.jp 腎障害が起こる原因 腎障害予防のハイドレーション 尿…

ロンサーフ配合錠(TASー10)の作用機序

ロンサーフ配合錠(TAS-102:トリフルリジン・チピラシル塩酸塩)は経口ヌクレオシド系抗悪性腫瘍薬です。 用法用量についてはこちらです。 yakuzaishi-info.hateblo.jp 作用機序 トリフルリジン(FTD) チピラシル塩酸塩(TPI) 主な有害事象 …

ロンサーフ配合錠(TAS-102)の用法用量

ロンサーフ配合錠(TAS-102:トリフルリジン・チピラシル塩酸塩)は経口ヌクレオシド系抗悪性腫瘍薬です。 適応症 用法用量 食後服用 減量基準 投与開始基準投与再開基準 休薬基準 適応症 治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌 がん化学療法後に増…

ティーエスワン(S-1)の注意点

ティーエスワン(S-1:テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム)はピリミジン代謝拮抗薬に分類される抗悪性腫瘍薬です。 作用機序などについてはこちらです。 yakuzaishi-info.hateblo.jp 服用は食後 腎障害のある患者への投与量 併用禁忌薬 併用注意…

ティーエスワン(S-1)の作用機序

ティーエスワン(S-1:テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム)はピリミジン代謝拮抗薬に分類される抗悪性腫瘍薬です。 適応症 用法用量 作用機序 テガフール ギメラシル オテラシルカリウム 適応症 胃癌、結腸・直腸癌、頭頸部癌、非小細胞肺癌、手…

抗がん薬の種類

近年、抗がん薬は様々な作用機序をもつものが次々と登場しています。 従来からの抗がん薬もキードラックとして依然使用されており、治療の選択が大きく増えています。 抗がん薬は主に以下の4種類に大きく分類することができます。 ・殺細胞性抗がん薬 ・分…

ケイツーシロップの飲み方

ケイツーシロップはビタミンK2シロップであり、ビタミンK2の補給で使用されます。 適応症 用法用量 ビタミンKの働き 新生児に投与する理由 ケイツーシロップの飲ませ方 使用上の注意 適応症 ・新生児出血症及び新生児低プロトロンビン血症の治療 ・新生児…

セフトリアキソン(ロセフィン)注のフラッシュについて

セフトリアキソン(ロセフィン)は注射用第三世代セフェム系抗菌薬です。 静脈内注射 注射用水、生理食塩液、ブドウ糖液に溶解し、緩徐に投与 点滴静注 生理食塩液、ブドウ糖液に溶解して投与 (注射用水は溶液が等張にならないため使用できません。バッグ品…

薬剤師 人間関係に悩んでいる場合の対処法

職場での人間関係に悩んでいる方へ向けてです。 薬剤師の職場は閉ざされた場所になりがちですので、人間関係に悩むと大きなストレスとなり働く上で障害となります。 陰口を言われる、露骨に嫌な態度を取る、仕事を押しつけられる、といったことをしてくる人…

トポイソメラーゼ阻害薬の作用機序

トポイソメラーゼ阻害薬はDNA複製に関与しているトポイソメラーゼという酵素を阻害することで抗腫瘍効果を発揮する薬剤です。 トポイソメラーゼとは 細胞中のDNAは、2本の鎖がらせん状にからみあう構造で存在しています。 細胞分裂時、DNAが複製さ…

葉酸代謝拮抗薬の作用機序

葉酸代謝拮抗薬は、葉酸を代謝する酵素を阻害することで抗腫瘍効果を発揮する薬剤です。 yakuzaishi-info.hateblo.jp 葉酸の働き 葉酸はDNA合成に必要な補酵素です。 葉酸は細胞内でジヒドロ葉酸となり、さらにジヒドロ葉酸還元酵素(DHFR:dihydrofo…

レボホリナート(アイソボリン)の作用機序

レボホリナート(l-LV)は活性型葉酸製剤であり、フルオロウラシル(5-FU)の作用増強に使用される薬剤です。 適応症 ・ レボホリナート・フルオロウラシル療法 胃癌(手術不能又は再発)及び結腸・直腸癌に対するフルオロウラシルの抗腫瘍効果の増強 ・…

デュタステリド(アボルブ)服用の注意点

デュタステリド(アボルブ)は前立腺肥大症治療薬であり、5α還元酵素阻害薬に分類されます。 アボルブの作用機序についてはこちらです。 yakuzaishi-info.hateblo.jp 今回はデュタステリド服用の注意点についてです。 ・カプセルを噛んだり開けたりせずに服…

ニューキノロン1(NK1)受容体拮抗薬の作用機序

ニューキノロン1(NK1)受容体拮抗薬は、抗がん剤による嘔吐に使用される制吐剤です。 悪心の発生機序 悪心や嘔吐は嘔吐中枢(VC:vomiting center)が刺激されると起こります。 以前にも述べましたが、中枢性のものと末梢性のものがあります。 yakuzai…

5-HT3受容体拮抗制吐薬の作用機序

セロトニン5-HT3受容体拮抗制吐薬は抗がん剤や放射線治療による吐き気に対して使用するお薬です。 悪心の発生機序 抗がん剤による嘔吐 5-HT3受容体拮抗制吐薬の作用機序 5-TH3受容体拮抗薬の種類 悪心の発生機序 悪心や嘔吐は嘔吐中枢(VC:vomit…