薬剤師いんふぉ

薬剤師の学習記録です

注射剤、輸液

ウテメリン注(リトドリン)のブドウ糖希釈について

ウテメリン(一般名:リトドリン)は子宮収縮抑制作用があり、切迫流・早産治療に使用される薬剤です。 ウテメリン(一般名:リトドリン)は子宮平滑筋を弛緩させることで、子宮収縮抑制作用を発揮します。 yakuzaishi-info.hateblo.jp ウテメリンには内服薬…

エリル(ファスジル塩酸塩)の作用機序

エリル(一般名:ファスジル塩酸塩)はくも膜下出血治療薬です。 30mg/2ml/A 適応症 くも膜下出血術後の脳血管攣縮およびこれに伴う脳虚血症状の改善 用法用量 1回30mg、50〜100mLの電解質液または糖液で希釈し、1日2〜3回、約30分間…

ピトレシン(バソプレシン)の作用機序

ピトレシン(一般名:バソプレシン)は脳下垂体後葉ホルモン剤です。 バソプレシンは抗利尿ホルモンとも呼ばれます。 ピトレシンの剤型は注射剤(20単位/1ml/1A)です。 適応症 下垂体性尿崩症、下垂体性又は腎性尿崩症の鑑別診断、腸内ガスの除去 …

デノシン(ガンシクロビル)の調製法

デノシン(一般名:ガンシクロビル)は抗サイトメガロウイルス化学療法剤です。 適応症 下記におけるサイトメガロウイルス感染症 ・後天性免疫不全症候群 ・臓器移植(造血幹細胞移植も含む) ・悪性腫瘍 用法用量 初期:1回5mg/kg 1日2回 12時間…

ミラクリッド(ウリナスタチン)の作用機序

ミラクリッド(一般名:ウリナスタチン)は蛋白分解酵素阻害剤です。 適応症 急性膵炎(外傷性、術後及びERCP後の急性膵炎を含む)慢性再発性膵炎の急性増悪期 急性循環不全(出血性ショック、細菌性ショック、外傷性ショック、熱傷性ショック) 急性膵炎に…

フェジン注のブドウ糖希釈について

フェジン(一般名:含糖酸化鉄)は静脈内注射用鉄剤です。 適応症 鉄欠乏性貧血 用法用量 1日40〜120mg(2〜6mL)を2分以上かけて徐々に静脈内注射する。 症状に応じて適宜増減する。 経口鉄剤の投与が困難又は不適当な場合に限り使用する。 1管2…

メロペネム(メロペン)の腎機能に応じた用量調節

メロペネム(メロペン)はカルバペネム系抗生抗菌薬です。 カルバペネム系抗菌薬 細胞壁合成を阻害することで抗菌作用を発揮します。 適応菌種が多く、非常に広い抗菌スペクトルをもちます。 用法用量 一般感染症 ・化膿性髄膜炎以外の一般感染症 1日0.5〜1g…

白金製剤 混合調整時の注意

白金製剤は、構造中に白金(Pt)を含んでおり、DNA合成を阻害することで抗腫瘍効果を発揮します。 yakuzaishi-info.hateblo.jp 白金製剤 ・シスプラチン(CDDP) ・カルボプラチン(CBDCA) ・ネダプラチン(NDP) ・オキサリプラチン(L-…

セフトリアキソン(ロセフィン)注のフラッシュについて

セフトリアキソン(ロセフィン)は注射用第三世代セフェム系抗菌薬です。 静脈内注射 注射用水、生理食塩液、ブドウ糖液に溶解し、緩徐に投与 点滴静注 生理食塩液、ブドウ糖液に溶解して投与 (注射用水は溶液が等張にならないため使用できません。バッグ品…

オメプラゾール(オメプラール)注 使用する際のフラッシュについて

オメプラゾール(オメプラール)注はPPI(プロトンポンプインヒビター)の注射薬です。 胃潰瘍や十二指腸潰瘍などによる出血から、経口摂取が不可能な患者に対して高い止血効果が認められている薬剤です。 適応症 ・経口投与不可能な下記の疾患:出血を伴…