薬剤師情報局

薬剤師の学習記録です

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

マイスリー(一般名:ゾルピデム)の性差について

マイスリー(一般名:ゾルピデム)は非ベンゾジアゼピン系睡眠薬に分類される薬剤です。 非ベンゾジアゼピン系睡眠薬はベンゾジアゼピン系睡眠薬と同じGABAA受容体へ作用し、Cl-(塩化物イオン)が細胞内に流入し神経活動が抑制され眠りやすくなります。 yak…

ルネスタ(一般名:エスゾピクロン)の特徴

ルネスタ(一般名:エスゾピクロン)は非ベンゾジアゼピン系睡眠薬に分類される薬剤です。 非ベンゾジアゼピン系睡眠薬はベンゾジアゼピン系睡眠薬と同じGABAA受容体へ作用し、Cl-(塩化物イオン)が細胞内に流入し神経活動が抑制され眠りやすくなります。 y…

非ベンゾジアゼピン系睡眠薬の特徴

今回は非ベンゾジアゼピン系睡眠薬の特徴についてです。 ベンゾジアゼピン系睡眠薬はベンゼン環とジアゼピン環から成る、ベンゾジアゼピン骨格を持ちます。 非ベンゾジアゼピン系睡眠薬は、ベンゾジアゼピン構造を持ちませんが作用部位はベンゾジアゼピン系…

ベンゾジアゼピン系睡眠薬の作用機序

オレキシン受容体拮抗薬やメラトニン受容体作動薬なども登場しましたが、現在も使用される頻度の高いベンゾジアゼピン(BZ)系睡眠薬の作用機序についてです。 yakuzaishi-info.hateblo.jp yakuzaishi-info.hateblo.jp ベンゾジアゼピン系睡眠薬はほとんどが…

「in vitro」と「in vivo」の違い

研究開発のデータで「in vivo」や「in vitro」といった表記を目にされることが多いと思います。 今回はそれぞれ、どういったものなのかについてです。 ・in vivo(イン ビボ) 「生体内で」という意味です。動物実験とも呼ばれます。 動物個体をそのまま用い…

抗EGFR抗体薬の作用機序

EGFRとは 上皮増殖成長因子受容体(EGFR:Epidermal growth factor receptor)は上皮細胞などに発現が認められている膜貫通型の受容体です。 EGFRは細胞の増殖、分化、維持の調節に関与しています。 リガンド(増殖因子)がEGFR受容体に結合…

PARP阻害剤の作用機序

今回は「PARP阻害薬」についてです。 PARP阻害剤はPARP(ポリアデノシン5’二リン酸リボースポリメラーゼ)という損傷したDNAを修復する酵素を阻害することで 抗腫瘍効果を発揮する薬剤です。 (PARPは ”パープ”と読みます) PARPが…