薬剤師いんふぉ

薬剤師の学習記録です

リフレックス(ミルタザピン)の作用機序

リフレックス/レメロン(一般名:ミルタザピン)はNaSSAに分類される抗うつ薬です。

 

 

規格

錠剤 15mg 30mg

 

 

 

適応症

うつ病うつ状態

 

 

 

用法用量

初期用量:1日15mg

1日1回 就寝前 15~30mg  1日45mgまで

増量は1週間以上間隔をあけて1日15mgずつ

 

 

 

 

作用機序

リフレックス/レメロン(一般名:ミルタザピン)はNaSSAノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬:noradrenergic and specific serotonergic antidepressant)に分類される抗うつ薬です。

 

SSRIやSNRIとは異なる機序で効果を発揮します。

 

 

ノルアドレナリン神経細胞セロトニン神経細胞において、リフレックスシナプスα 2受容体を遮断します。

 

α 2 受容体はブレーキをかける役割をしており、ノルアドレナリンやセロトニンの放出を調節しています。

 

この α 2 受容体が遮断されることで、ブレーキがかからなくなりノルアドレナリンセロトニンの放出量が増え、うつ症状を改善します。

 

 

またリフレックスには5-HT2、5-HT3 受容体遮断作用があります。

 

5-HT2、5-HT3 受容体が遮断されることで、残った5-HT1受容体セロトニンが選択的に作用するようになります。

 

5-HT1受容体が刺激されることで、抗不安作用や抗うつ作用を発揮します。

 

 

このように、リフレックスノルアドレナリンセロトニンの作用を増強することで抗うつ効果を発揮する薬剤です。

 

 

 

生じやすい副作用

リフレックスで一番生じやすい副作用は眠気です。

50%と高い頻度で生じると言われています。

 

倦怠感や便秘、口渇、めまいといった症状も生じやすいです。

 

体重増加も報告されており問題となる場合があります。

 

 

リフレックスにはH1受容体遮断作用もあり、その影響で上述の眠気や体重増加(食欲増進)が生じてしまう場合があります。

 

 

 

 

 

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