薬剤師いんふぉ

薬剤師の学習記録です

エレンタールを飲みやすくする方法

エレンタール配合内用剤は消化をほとんど必要としない成分栄養剤です。 アミノ酸、糖質、脂質、電解質、ビタミンなどを含んだ成分栄養剤であり、低残渣、易吸収性の経腸的高カロリー栄養剤です。 エレンタールの特徴についてはこちらです。 yakuzaishi-info.…

エレンタールの特徴、調整方法

エレンタール配合内用剤は消化をほとんど必要としない成分栄養剤です。 特徴 エレンタールは消化をほとんど必要としない成分で構成されており、低残渣、易吸収性の経腸的高カロリー栄養剤です。 (残渣:食物のうち消化吸収されないもの) アミノ酸、糖質、…

ミラクリッド(ウリナスタチン)の作用機序

ミラクリッド(一般名:ウリナスタチン)は蛋白分解酵素阻害剤です。 適応症 急性膵炎(外傷性、術後及びERCP後の急性膵炎を含む)慢性再発性膵炎の急性増悪期 急性循環不全(出血性ショック、細菌性ショック、外傷性ショック、熱傷性ショック) 急性膵炎に…

アクテムラ(トシリズマブ)の作用機序

アクテムラ(一般名:トシリズマブ)はIL-6の働きを抑えるヒト化モノクローナル抗体薬であり生物学的製剤の一種です。 関節リウマチの治療等で使用されています。 生物学的製剤とは 生物学的製剤とは、生体が作る物質を薬剤として利用したものです。 化学…

フオイパン(カモスタット)の作用機序

フオイパン(一般名:カモスタット)は蛋白分解酵素阻害薬であり、膵炎の治療などに使用されています。 適応症 ・慢性膵炎における急性症状の寛解 ・術後逆流性食道炎 用法用量 慢性膵炎における急性症状の寛解 1回200mgを1日3回 術後逆流性食道炎 …

フェソロデックス(フルベストラント)の作用機序

フェソロデックス(一般名:フルベストラント)は抗エストロゲン薬であり乳がんの治療に使用されます。 適応症 乳癌 用法用量 本剤2筒(フルベストラントとして500mg含有)を、初回、2週後、4週後、その後4週ごとに1回、左右の臀部に1筒ずつ筋肉内投与…

ミティキュアダニ舌下錠の使い方と注意点

ミティキュアダニ舌下錠はダニアレルギーの減感作療法(アレルゲン免疫療法)薬です。 適応症 ダニ抗原によるアレルギー性鼻炎に対する減感作療法 用法用量 3300JAU 1日1回1錠から開始し、1週間投与 2週目以降は10000JAU 1日1回1錠投与 舌下…

フェジン注のブドウ糖希釈について

フェジン(一般名:含糖酸化鉄)は静脈内注射用鉄剤です。 適応症 鉄欠乏性貧血 用法用量 1日40〜120mg(2〜6mL)を2分以上かけて徐々に静脈内注射する。 症状に応じて適宜増減する。 経口鉄剤の投与が困難又は不適当な場合に限り使用する。 1管2…

レミニール(ガランタミン)のAPL作用

レミニール(一般名:ガランタミン)はアルツハイマー型認知症治療薬です。 適応症 軽度および中等度のアルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制 用法用量 1日8mg(1回4mgを1日2回)から開始。 4週間後に16mg(1回8mgを1日2…

γ-GTPについて

γ-GTP(γ-グルタミルトランスペプチダーゼ)は肝臓や胆道系疾患の診断に利用されます。 γ-GTPとは γ-GTP(γ - グルタミルトランスペプチダーゼ)はγ - グルタミルトランスフェラーゼとも呼ばれます。 γ - グルタミル基を他のペプチドやアミノ酸に転…

メトホルミンと造影剤について

メトグルコ(メトホルミン)はビグアナイド系経口血糖降下薬です。 yakuzaishi-info.hateblo.jp メトグルコ(メトホルミン)とヨード造影剤は併用注意の組み合わせとなっています。 ヨード造影剤とは 造影剤はCTやMRIなどの画像診断の際に、より分かり…

【自分だけのオーダーメイド求人】ファーマキャリア

ファーマキャリアはエニーキャリア株式会社が運営している薬剤師転職支援サイトです。 この転職サイトの最大の特徴は後に述べますが「オーダーメイド求人」です。 【無料】ファーマキャリアの求人を見てみる ファーマキャリア 公式サイト では、ファーマキャ…

SIADHについて

SIADH(syndrome of inappropriate secretion of ADH:抗利尿ホルモン分泌不適合症候群)についてです。 抗利尿ホルモン(バソプレシン) 抗利尿ホルモン(ADH:antidiuretic hormone)は利尿を妨げることで水分を保持するホルモンです。 バソプレシ…

プロマック(ポラプレジンク)の亜鉛含有量

プロマック(ポラプレジンク)は亜鉛含有胃潰瘍治療薬です。 適応症 胃潰瘍 用法用量 1回75mgを1日2回朝食後及び就寝前に投与。年齢,症状により適宜増減する。 作用機序 潰瘍部分に長時間付着し、膜を形成して潰瘍部分の細胞を保護します。 創傷治癒促…

【無料】おすすめの薬剤師転職支援サイト

薬剤師の転職サイトは現在数多く存在しています。 様々な転職サイトがありどれを選べば良いか迷ってしまいますよね? それぞれに特徴があるのですが、今回は中でもおすすめの転職サイト5社を選んでみました。 ファルマスタッフ 薬キャリ マイナビ薬剤師 フ…

ビダーザ(アザシチジン:AZA)の作用機序

ビダーザ(アザシチジン:AZA)はピリミジン代謝拮抗薬(シチジン系)に分類される抗がん剤です。 yakuzaishi-info.hateblo.jp デオキシリボヌクレオチドについて デオキシリボヌクレオチドはDNAの構成単位です。 核酸塩基+糖+リン酸から成ります。 核…

ジェムザール(ゲムシタビン:GEM)の作用機序

ジェムザール(ゲムシタビン:GEM)はピリミジン代謝拮抗薬(シチジン系)に分類される抗がん剤です。 yakuzaishi-info.hateblo.jp デオキシリボヌクレオチドについて デオキシリボヌクレオチドはDNAの構成単位です。 核酸塩基+糖+リン酸から成りま…

キロサイド(シタラビン:Ara-C)の作用機序

キロサイド(シタラビン:Ara-C)はピリミジン代謝拮抗薬(シチジン系)に分類される抗がん剤です。 yakuzaishi-info.hateblo.jp デオキシリボヌクレオチドについて デオキシリボヌクレオチドはDNAの構成単位です。 核酸塩基+糖+リン酸から成ります。 …

スピール膏Mの使い方

スピール膏(有効成分:サリチル酸)は皮膚軟化剤としてタコやウオノメの治療で使用されている薬剤です。 適応症 疣贅(ゆうぜい)、鶏眼(けいがん)、胼胝腫(べんちしゅ)の角質剥離 用法用量 本剤を患部大(患部と同じ大きさ)に切って貼付し、移動しな…

ミドリンMとミドリンPの違い

ミドリンM点眼液は有効成分にトロピカミドを含んでおり、 ミドリンP点眼液は有効成分にトロピカミドとフェニレフリンを含んでいます。 どちらも適応症は 「診断または治療を目的とする散瞳と調節麻痺」 となっています。 ミドリン「M」は近視(myopia)の…

テリボン皮下注オートインジェクター(テリパラチド)の使い方

テリボン皮下注オートインジェクター(テリパラチド)は骨粗鬆症治療に使用される薬剤です。 オートインジェクターは自動注射器のことであり、本体を皮膚に押し当てると薬液が注入され、終了後本体を皮膚から離すと針が自動で収納されます。 一回使い切りの…

ケアラム(イグラチモド)の作用機序

ケアラム(イグラチモド)は抗リウマチ薬です。 適応症 関節リウマチ 用法用量 1回25mgを1日1回朝食後に4週間以上投与し、 それ以降、1回25mgを1日2回(朝食後、夕食後)に増量する。 作用機序 リウマチは免疫の異常により自分自身の細胞を攻撃し…

オゼンピック(セマグルチド)の使い方と打ち忘れたときの対処

オゼンピック(セマグルチド)はGLP-1受容体作動薬であり、半減期が145時間と長く、一度の使用で効果が一週間持続する「持続性GLP-1受容体作動薬」です。 GLP-1受容体作動薬はインクレチン関連薬の1つですが、それについては下記の記事でま…

ユーエフティ(テガフール・ウラシル:UFT)の作用機序

ユーエフティ(テガフール・ウラシル:UFT)はフッ化ピリミジン代謝拮抗薬です。 yakuzaishi-info.hateblo.jp 適応症 テガフール・ウラシル通常療法 頭頸部癌、胃癌、結腸・直腸癌、肝臓癌、胆のう・胆管癌、膵臓癌、肺癌、乳癌、膀胱癌、前立腺癌、子宮…

メソトレキセート(メトトレキサート:MTX)とロイコボリン救援療法

メソトレキセート(メトトレキサート:MTX)は葉酸拮抗薬であり、がん治療に使用されている薬剤です。 葉酸に似た構造をしており、葉酸と同じように代謝を受けることで、ジヒドロ葉酸還元酵素(DHFR)を阻害することでDNA合成を抑制し抗腫瘍効果を…

アリムタ(ペメトレキセド:PEM)と副作用対策としての葉酸とビタミンB12投与

アリムタ(ペメトレキセド:PEM)は葉酸拮抗薬であり、がん治療に使用されている薬剤です。 葉酸に似た構造をしており、葉酸と同じように代謝を受けることで、ジヒドロ葉酸還元酵素(DHFR)やチミジル酸合成酵素(TS)など複数の葉酸代謝酵素を阻害…

リスパダール内用液(リスペリドン)の注意点

リスパダール(リスペリドン)はセロトニン・ドパミン拮抗薬(SDA)に分類される抗精神病薬です。 yakuzaishi-info.hateblo.jp リスパダールには錠剤、OD錠、内用液、注射剤と剤型が多くあります。 今回は、リスパダール内用液の特徴や注意点についてです…

ロペミン(ロペラミド)の作用機序

ロペミン(ロペラミド)は腸管運動を抑制する止瀉剤です。 適応症 下痢症 用法用量 1日1〜2mgを1〜2回分服症状により適宜増減 作用機序 ロペラミドは大腸のアウエルバッハ神経叢に存在するオピオイド μ 受容体を刺激します。 (アウエルバッハ神経叢:…

ノルスパンテープ(ブプレノルフィン)の注意点

ノルスパンテープ(ブプレノルフィン)は経皮吸収型の持続性疼痛治療剤です。 作用機序についてはこちらです。 yakuzaishi-info.hateblo.jp 使い方についてです。 yakuzaishi-info.hateblo.jp 今回は注意点についてまとめてみました。 貼付部位の皮膚障害 ノ…

ノルスパンテープ(ブプレノルフィン)の使い方

ノルスパンテープ(ブプレノルフィン)は経皮吸収型の持続性疼痛治療剤です。 作用機序についてはこちらです。 今回はノルスパンテープの使い方についてです。 規格には 5mg、10mg、20mgがあります。 用法用量 前胸部、上背部、上腕外部又は側胸…