薬剤師いんふぉ

薬剤師の学習記録です

リフレックス(ミルタザピン)の作用機序

リフレックス/レメロン(一般名:ミルタザピン)はNaSSAに分類される抗うつ薬です。 規格 錠剤 15mg 30mg 適応症 うつ病、うつ状態 用法用量 初期用量:1日15mg 1日1回 就寝前 15~30mg 1日45mgまで 増量は1週間以上間隔を…

スミスリンローションの使い方

スミスリンローション(有効成分:フェノトリン)は疥癬治療で使用される薬剤です。 規格 30g/本 適応症 疥癬 用法用量 1回1本(30g) 頸部から足底までの皮膚に塗布 塗布後、12時間以上経過後に入浴、シャワー等で洗浄、除去 1週間間隔で使用す…

エピペン注射液の使用方法

エピペン注射液(一般名:アドレナリン)はアナフィラキシー補助治療薬です。 アナフィラキシー症状があらわれた際、エピペンを使用することで治療を受けるまでの間に症状を緩和することができます。 規格 エピペン注射液 0.15mg 0.3mg 適応症 蜂毒…

メルカゾールとチラーヂンの併用について

メルカゾール(一般名:チアマゾール)は抗甲状腺薬であり、チラーヂン(一般名:レボチロキシン)は甲状腺ホルモン製剤です。 メルカゾールのような抗甲状腺薬は甲状腺ホルモンを作りにくくする薬であり、バセドウ病を含む甲状腺機能亢進症の治療に使用され…

エタンブトールによる視力障害

エサンブトール/エブトール(一般名:エタンブトール)は抗結核薬です。 規格 錠剤:125mg、250mg 適応症 肺結核症、その他の結核症、MAC症を含む非結核性抗酸菌症 用法用量 ・肺結核症、その他の結核症 1日0.75~1g 分1~2 年齢、体…

ビタミンB2による尿の着色

ビタミンのサプリメントを服用すると尿の色が黄色くなることがあります。 サプリメントにビタミンB2(リボフラビン)が含まれていた場合、尿中に排泄されたビタミンB2により尿が普段よりも黄色くなります。 ビタミンB2は、マルチビタミンやビタミンB群の…

点鼻ステロイドと点鼻用血管収縮薬 使用の順番

鼻炎で使用される点鼻薬は大きく3種類に分けられます。 ・ステロイド薬 ・抗アレルギー薬 ・血管収縮薬 ステロイド薬 効果は強力ですが、十分な効果を得るのに時間が少しかかります。 毎日定期的に使用することで、安定した効果が得られるようになります。 …

リファジン(リファンピシン)の作用機序と食前服用について

リファジン(一般名:リファンピシン)は抗結核薬です。 規格 カプセル:150mg 適応症 肺結核及びその他の結核症、マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症を含む非結核性抗酸菌症、ハンセン病 適応菌種 マイコバクテリウム属 用法用量 ・肺…

フィブラストスプレーの使い方、注意点

フィブラストスプレー(一般名:トラフェルミン)は褥瘡・皮膚潰瘍治療剤です。 作用機序についてはこちらです。 yakuzaishi-info.hateblo.jp 今回は傷の治りを早くする、フィブラストスプレーの使い方についてまとめています。 溶解方法 フィブラストスプレ…

フィブラストスプレーの作用機序

フィブラストスプレー(一般名:トラフェルミン)は褥瘡・皮膚潰瘍治療剤です。 規格 フィブラストスプレー250(1バイアル中にトラフェルミン250μg) フィブラストスプレー500(1バイアル中にトラフェルミン500μg) 適応症 褥瘡、皮膚潰瘍(…

ガスモチン(モサプリド)の作用機序と肝機能障害、漫然投与について

ガスモチン(一般名:モサプリド)は消化管運動機能改善剤です。 規格 錠剤:2.5mg、5mg 散剤:1%散 適応症 ・慢性胃炎に伴う消化器症状(胸焼け、悪心・嘔吐) ・経口腸管洗浄剤によるバリウム注腸X線造影検査前処置の補助 用法用量 ・慢性胃炎に…

薬剤師 おすすめの本(基本編)

皆さんも新人の時から、自己学習のため様々な本を購入し、学習を続けて知識を日々増やしてこられたと思います。 薬剤師は毎日知識をアップデートしなくてはなりません。 そこが面白いところでもあるのですが。 今回はスキルアップのために、オススメの本を紹…

リルテック(リルゾール)の作用機序と食前服用

リルテック(一般名:リルゾール)はALS治療薬です。 適応症 筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療 筋萎縮性側索硬化症(ALS)の病勢進展の抑制 用法用量 1回1錠(50mg)、1日2回(朝及び夕食前) ALSとは ALS:amyotrophic lateral scle…

薬剤師 おすすめの本(応用編)

以前の記事でおすすめの本を紹介させてもらいました。 yakuzaishi-info.hateblo.jp 満遍なく書かれた良書を紹介させてもらいましたが、今回はもう少し専門的な書籍について紹介させてもらいます。 検査値を読むトレーニング: ルーチン検査でここまでわかる …

デカドロンエリキシルのアルコール量

デカドロンエリキシル(一般名:デキサメタゾン)は副腎皮質ホルモン製剤です。 デカドロンにはエリキシル剤があり、これにはエタノールが含まれています。 エリキシル剤とは エリキシル剤は 甘味及び芳香のあるエタノールを含む澄明な経口液剤です。 有効成…

フラジール(メトロニダゾール)とアルコールについて

フラジール(一般名:メトロニダゾール)は抗原虫薬に分類される薬剤です。 原虫や細菌を駆除します。 トリコモナス症 トリコモナス原虫が膣に感染するとトリコモナス症を発症し、膣炎やそれに伴う不快な症状が生じます。 トリコモナス原虫を駆除するフラジ…

アトニン-O(オキシトシン)の作用機序

アトニン-O注(一般名:オキシトシン)はオキシトシン製剤であり、分娩や止血などで使用されている薬剤です。 1単位/1ml/A 5単位/1ml/A 適応症 子宮収縮の誘発、促進並びに子宮出血の治療の目的で、次の場合に使用する。 分娩誘発、微弱陣痛…

エリル(ファスジル塩酸塩)の作用機序

エリル(一般名:ファスジル塩酸塩)はくも膜下出血治療薬です。 30mg/2ml/A 適応症 くも膜下出血術後の脳血管攣縮およびこれに伴う脳虚血症状の改善 用法用量 1回30mg、50〜100mLの電解質液または糖液で希釈し、1日2〜3回、約30分間…

ピトレシン(バソプレシン)の作用機序

ピトレシン(一般名:バソプレシン)は脳下垂体後葉ホルモン剤です。 バソプレシンは抗利尿ホルモンとも呼ばれます。 ピトレシンの剤型は注射剤(20単位/1ml/1A)です。 適応症 下垂体性尿崩症、下垂体性又は腎性尿崩症の鑑別診断、腸内ガスの除去 …

デノシン(ガンシクロビル)の調製法

デノシン(一般名:ガンシクロビル)は抗サイトメガロウイルス化学療法剤です。 適応症 下記におけるサイトメガロウイルス感染症 ・後天性免疫不全症候群 ・臓器移植(造血幹細胞移植も含む) ・悪性腫瘍 用法用量 初期:1回5mg/kg 1日2回 12時間…

オレンシア(アバタセプト)の作用機序

オレンシア(一般名:アバタセプト)はT細胞選択的共刺激調節剤であり生物学的製剤の一種です。 関節リウマチの治療等で使用されています。 生物学的製剤とは 生物学的製剤とは、生体が作る物質を薬剤として利用したものです。 化学的に合成したもの(化合…

サラゾピリンとアザルフィジンENの違い

サラゾピリン(一般名:サラゾスルファピリジン)は潰瘍性大腸炎治療薬であり、アザルフィジンEN(一般名:サラゾスルファピリジン腸溶錠)は抗リウマチ薬です。 有効成分はどちらもサラゾスルファピリジンですが、適応症が異なります。 適応症 サラゾピリ…

ユーパスタ軟膏の作用機序

ユーパスタ軟膏(成分名:白糖・ポビドンヨード)は皮膚潰瘍治療剤です。 適応症 褥瘡、皮膚潰瘍(熱傷潰瘍、下腿潰瘍) 用法用量 症状及び病巣の広さに応じて適量を使用する。潰瘍面を清拭後、1日1〜2回ガーゼにのばして貼付するか、又は患部に直接塗布…

レグテクト(アカンプロサート)の作用機序

レグテクト(一般名:アカンプロサート)はアルコール依存症治療薬です。 適応症 アルコール依存症患者における断酒維持の補助 用法用量 666mg(2錠)を1日3回食後投与 禁忌 重度の腎機能障害のある患者 アルコール依存症について WHO(世界保健…

月経周期とホルモンについて

月経とは 月経(生理とも呼ばれます)は、約1ヶ月の周期で子宮の内側を覆っている膜(子宮内膜)が出血を伴って剥がれ落ち、体外へ排出される現象です。 子宮内膜を受精卵の着床に適した状態にするために変化させ、妊娠しなかった場合は元の状態に戻り、再…

プロゲステロン(黄体ホルモン)について

女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があります。 プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌 プロゲステロンは卵巣の黄体から分泌されており、黄体ホルモンとも呼ばれます。 排卵後、黄体の発達とともに分泌…

エストロゲン(卵胞ホルモン)について

女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があります。 エストロゲンの種類 エストロゲン(E)は卵胞の発育とともに産生されるため、「卵胞ホルモン」とも呼ばれます。 エストロゲンには以下の3種類がありま…

ゲーベンクリームの作用機序

ゲーベンクリーム(一般名:スルファジアジン銀)は皮膚潰瘍治療剤です。 適応症 外傷・熱傷及び手術創等の二次感染,びらん・潰瘍の二次感染 適応菌種 本剤に感性のブドウ球菌属,レンサ球菌属,クレブシエラ属,エンテロバクター属,緑膿菌,カンジダ属 用…

PCIについて

今回はPCIについてです。 PCIとは PCIは Percutaneous Coronary Intervention の略であり、経皮的冠動脈インターベンションのことです。 細くなったり詰まったりした冠動脈に、カテーテルを差し込んで、問題の生じている場所の治療を行います。 イ…

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