薬剤師情報局

薬剤師の学習記録です

スピール膏Mの使い方

スピール膏(有効成分:サリチル酸)は皮膚軟化剤としてタコやウオノメの治療で使用されている薬剤です。

 

 

  適応症

疣贅(ゆうぜい)、鶏眼(けいがん)、胼胝腫(べんちしゅ)の角質剥離

 

 

  用法用量

本剤を患部大(患部と同じ大きさ)に切って貼付し、移動しないように固定する。

2〜5日目ごとに取りかえる。

 

疣贅(ゆうぜい)とはいわゆるイボのことであり、鶏眼(けいがん)はウオノメ、胼胝腫(べんちしゅ)はタコのことです。

 

 

 

  作用機序

有効成分のサリチル酸には角質軟化溶解作用があり、角質を軟化させて固くなった皮膚や古くなった角質を剥離します。

 

 

 

  使い方

剥離紙を剥がして、薬剤がついた面を患部に貼り付けます。

その時に、患部と同じ大きさに切って使用します。

 

患部を覆うように貼った後、ずれたりしないように、絆創膏や粘着包帯でしっかりと固定します。

 

貼り替えは2~5日毎に行います。

 

お湯にひたして患部を柔らかくしてから使用すると効果的であり、入浴後などに患部を乾燥させてから使用すると効果が上がります。

 

貼り替えの時は古くなった角質を清潔なピンセットなどで痛みを感じない程度に取り除きます。

 

古くなった角質が取れたあと陥没することもありますが、新しい皮膚ができますのでそれまで患部を清潔に保つようにします。

 

 

 

  注意点

指示された場所以外には使用しないようにします。

 

貼ったままの入浴も可能です。

剥がれないように注意し、入浴後は水分をよく拭き取るようにします。

剥がれてしまった場合は新しいものを使用します。

 

サリチル酸は浸透するのに時間がかかります。

貼ったままにしていた方が効果が高まるので、交換は2~5日毎に行うようにします。

 

糖尿病の方は感染抵抗力が低下しており、角質を取り除くときに傷ができてしまい感染につながるおそれがありますので注意が必要です。

 

 

 

 

 

 

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