薬剤師いんふぉ

薬剤師の学習記録です

エレンタールを飲みやすくする方法

エレンタール配合内用剤は消化をほとんど必要としない成分栄養剤です。

 

アミノ酸、糖質、脂質、電解質、ビタミンなどを含んだ成分栄養剤であり、低残渣、易吸収性の経腸的高カロリー栄養剤です。

 

 

エレンタールの特徴についてはこちらです。

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エレンタールアミノ酸特有のにおいがあり、特有の味もします。

飲みにくさを訴えられる方も多いです。

 

以下、エレンタールを飲みやすくする方法です。

 

 

 

  味を変える

エレンタールには専用のフレーバーがあります。

溶解時にフレーバーを混ぜて溶かすことで、味を付けて飲むことができます。

 

・フルーツトマト味

・オレンジ味

・パイナップル味

・青りんご味

・コーヒー味

・ヨーグルト味

・グレープフルーツ味

・さっぱり梅味

・マンゴー味

コンソメ

 

上記の10種類がありますが、一番人気なのは青りんごのようです。

グレープフルーツ、ヨーグルトも人気があるようです。

 

 

 

  形状を変える

エレンタールゼリー状にすることで、味を感じにくくし、服用しやすくすることができます。

 

 「水で作れるゼリーミックス」

溶解ボトルに水150mlを入れ、そこに「水で作れるゼリーミックス」を1袋入れたら、ふたをして、よく振って混ぜます。

できたゼリー液の中にエレンタール1袋(80g)とお好みでフレーバーを入れます。

(ボトル製剤の場合は、1本分の中身を出して同じようにゼリー液へ入れます)

50回(約15秒)を目安にしっかりと振ります。

混ぜたらゼリー状に固まり始めますので、好みの容器に移して冷蔵庫で30分程冷やします。(できあがりは約200mlです)

 

 

 「ゼリーミックス」

溶解ボトルに熱湯を入れて容器を温めます。

お湯を捨てて、もう一度熱湯を約100ml入れます。

「ゼリーミックス」を入れ、マドラーなどを使ってよくかき混ぜます。

溶かしたゼリー液に150mlの目盛りまで水を加えたら、軽く混ぜて人肌まで冷まします。

エレンタール1袋(80g)とお好みでフレーバーを入れます。

(ボトル製剤入りの場合は、溶かしたゼリー液をボトルに入れます)

ふたを閉めたら、容器の上部を持って、まわすように混ぜて粉を溶かします。

好みの容器に移して冷蔵庫で30分程冷やします。(できあがりは約200mlです)

 

 

どちらの場合も固まったら早め(1日以内)に服用するようにします。

お湯を必要としない、「水で作れるゼリーミックス」の方が作るのが楽そうですね。

 

 

 

  味を薄める

通常、エレンタール80gを常水又は微温湯に溶かして300mLとし、1kcal/mLとなるようにします。

 

ですが、味が濃くて飲みにくいと感じる場合は2倍に薄めて服用することもできます。

水分量が増えれば、水分補給にもなります。

 

 

 

  1度に飲む量を減らす

1度に300mlを全て飲まなくても構いません。

 

1日かけて少しずつ飲んでみるようにしましょう。

その際、細菌が増えるのを防ぐため、冷蔵庫で保管するようにします。

 

 

 

  

  投与経路を変える

経口ではなく、鼻からチューブを入れて胃まで通し、エレンタールを注入します。(経鼻経管栄養)

 

味を気にせず摂取ができ、寝ている間でも栄養管理が可能です。

投与量が多い場合でも影響が少なくなります。

 

内径1mm(5Fr)のチューブでの投与が可能です。(1kcal/mL調整時

 

 

 

 

 

 

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