薬剤師情報局

薬剤師の学習記録です

ユーパスタ軟膏の作用機序

ユーパスタ軟膏(成分名:白糖・ポビドンヨード)は皮膚潰瘍治療剤です。

 

 

  適応症

褥瘡、皮膚潰瘍(熱傷潰瘍、下腿潰瘍)

 

 

 

  用法用量

症状及び病巣の広さに応じて適量を使用する。
潰瘍面を清拭後、1日1〜2回ガーゼにのばして貼付するか、又は患部に直接塗布しその上をガーゼで保護する。

 

 

 

  特徴

白糖とポビドンヨードの2種類の有効成分が配合されています。

創傷治癒促進作用と、殺菌作用があります。

水溶性基剤であり滲出液を吸収しやすいので、滲出液の多い創面に適しています。

創面が乾燥に傾くことがあります。

 

 

 

 

  作用機序

ポビドンヨードには殺菌作用があります。

ポビドンヨードに含まれるヨウ素が遊離し、細菌やウイルス表面の膜タンパクと反応して細胞破壊し死滅させます。

 

また白糖には創傷治癒促進作用があります。

白糖が線維芽細胞を活性化し、創傷の治癒を早めます。

さらに、白糖による局所浸透圧の上昇で、浮腫を軽減し肉芽形成を促進します。

 

水溶性基剤のマクロゴールは過剰な滲出液を吸収し、肉芽形成を促します。

 

 

 

 

  注意点

甲状腺機能に以上がある方には慎重に投与します。

ポビドンヨードヨウ素を含んでおり、甲状腺機能に異常がある場合は、血中ヨウ素値の調節ができず甲状腺ホルモン関連物質に影響を与えるおそれがあります。

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腎不全がある方にも慎重投与します。

腎不全の方にポビドンヨードを投与すると、血清中総ヨード濃度が高くなるおそれがあります。

 

ヨウ素を含む製剤であるため、大量投与や長期投与する場合は甲状腺機能の変動に注意します。

 

 

 

 

 

 

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