ビタミンのサプリメントを服用すると尿の色が黄色くなることがあります。
サプリメントにビタミンB2(リボフラビン)が含まれていた場合、尿中に排泄されたビタミンB2により尿が普段よりも黄色くなります。
ビタミンB2は、マルチビタミンやビタミンB群のサプリメントによく含まれている成分です。
薬剤では
・ハイボン
・フラビタン
・ノイロビタン
・ビタノイリン
などにビタミンB2が含まれています。
(ビタメジン、ノイロビタン、ビタノイリンは混合ビタミンB製剤)
ビタミンB2の働き
ビタミンB2はリボフラビンとも呼ばれます。
ビタミンB2は体内で糖質や脂質、タンパク質を代謝しエネルギー産生をするのに必要な補酵素として働きます。
皮膚や粘膜の健康維持にも関わっており、不足すると口角・口唇炎や舌炎、皮膚炎、角膜炎などを起こしてしまいます。
成長期の子供にも重要な成分で、不足してしまうと成長障害を起こすおそれがあります。
ビタミンB2を多く含む食材
ビタミンB2は魚や卵、乳製品や肉類に多く含まれています。
豚レバー、牛レバー、ウナギ、ぶり、牛乳、納豆、ほうれん草、鶏卵、アーモンドなどを意識的に摂取すればビタミンB2を取り入れることができます。
反対に脂質や糖質、アルコールを取り過ぎるとビタミンB2が代謝に多く使用されて不足してしまいます。
ビタミンB2による尿の着色
冒頭でも述べたように、ビタミンB2が含まれるサプリメントや栄養ドリンクを飲んだ場合、尿の色が黄色くなります。
これは体内に十分なビタミンB2があるため、余ったビタミンB2が尿から出てきたというサインです。
かなり鮮やかな蛍光イエローのような色ですが心配はありません。
ビタミンB2は水溶性ビタミンであり、体に蓄えておくことができません。
不足しないよう、普段の食生活に栄養の偏りがないか注意するようにしましょう。