薬剤師いんふぉ

薬剤師の学習記録です

2021-01-01から1年間の記事一覧

食後血糖値と空腹時血糖値

血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖(グルコース)の濃度のことです。 食事には炭水化物(糖質)が含まれており、体内でブドウ糖となりエネルギーとして使用されます。 血糖値は食事の影響を受けるので、食事の前後で変動します。 血糖値の単位はmg/d…

SU薬の二次無効について

経口血糖降下薬の一種であるSU薬(スルホニル尿素薬)は、インスリン分泌を促し血糖値を下げるお薬です。 SU薬の作用機序は以下のようになります。 SU薬が膵β細胞のSU受容体に結合 ↓ ATP感受性Kチャネルを閉鎖 ↓ 細胞膜の脱分極 ↓ 電位依存性C…

ライ症候群について

どんな疾患か ライ症候群は、小児にみられる肝臓の脂肪浸潤を伴う重篤な急性脳症を起こす疾患です。 原因は不明ですが、風邪やインフルエンザ、水痘などのウイルス感染後、特にアスピリンを服用している小児に発症し、アスピリンの使用が引き金になると考え…

幼児用PL配合顆粒について

「幼児用PL配合顆粒」は、子供用の総合感冒薬です。 かぜによる熱や痛み、鼻水やくしゃみなどの症状を和らげます。 規格 1g/包 適応症 感冒若しくは上気道炎に伴う下記症状の改善及び緩和 鼻汁、鼻閉、咽・喉頭痛、頭痛、関節痛、筋肉痛、発熱 用法用量…

PL配合顆粒の4成分について

総合感冒薬であるPL配合顆粒には4成分が含まれています。 規格 1g/包 適応症 感冒若しくは上気道炎に伴う下記症状の改善及び緩和 鼻汁、鼻閉、咽・喉頭痛、頭痛、関節痛、筋肉痛、発熱 用法用量 1回1g 1日4回 組成 有効成分(1g中) サリチルア…

ワーファリン(ワルファリン)の夕食後服用

ワーファリン(一般名:ワルファリン)は経口抗凝固薬であり、血栓塞栓症の治療で使用される薬剤です。 血を固まりにくくする抗凝固薬ですが、その影響で血が止まりにくくなってしまう場合があります。 また、ワーファリンの効果は個人差が大きく、また同じ…

リピディル(フェノフィブラート)による尿酸低下作用

リピディル/トライコア(フェノフィブラート)はフィブラート系薬であり、高脂血症の治療で使用されている薬剤です。 規格 錠剤:53.3mg、80mg 適応症 高脂血症(家族性を含む) 用法用量 1日1回食後 106.6~160mg 1日160mgまで …

アルファロール内用液の乳幼児への飲ませ方

アルファロール内用液(一般名:アルファカルシドール)は活性型ビタミンD3製剤であり、カルシウムの吸収を促進します。 活性型ビタミンD3については以前にこちらで述べています。 yakuzaishi-info.hateblo.jp アルファロール(アルファカルシドール)には…

乳酸カルシウムとリン酸水素カルシウムの違い

乳酸カルシウムとリン酸水素カルシウムはどちらもカルシウム製剤です。 今回はこの2剤の違いについてです。 どちらもカルシウム製剤ですが適応が異なります。 適応症 乳酸カルシウム 低カルシウム血症に起因する下記症状の改善 テタニー 下記代謝性骨疾患に…

ニュープロパッチの使い方、注意点

ニュープロパッチ(一般名:ロチゴチン)はドパミン受容体作動薬であり、パーキンソン病やレストレスレッグス症候群の治療で使用される薬剤です。 規格 2.25mg、4.5mg、9mg、13.5mg、18mg 適応症 2.25mg、4.5mg ・パーキンソ…

ベストロン点眼用の溶解方法、注意点

ベスロトン点眼用(一般名:セフメノキシム)はセフェム系抗菌薬点眼です。 適応症 眼瞼炎、涙嚢炎、麦粒腫、結膜炎、瞼板腺炎、角膜炎(角膜潰瘍を含む)、眼科周術期の無菌化療法 用法用量 1回1~2滴 1日4回 4週間の投与を目安 特徴 ベストロンは抗…

リフレックス(ミルタザピン)の作用機序

リフレックス/レメロン(一般名:ミルタザピン)はNaSSAに分類される抗うつ薬です。 規格 錠剤 15mg 30mg 適応症 うつ病、うつ状態 用法用量 初期用量:1日15mg 1日1回 就寝前 15~30mg 1日45mgまで 増量は1週間以上間隔を…

スミスリンローションの使い方

スミスリンローション(有効成分:フェノトリン)は疥癬治療で使用される薬剤です。 規格 30g/本 適応症 疥癬 用法用量 1回1本(30g) 頸部から足底までの皮膚に塗布 塗布後、12時間以上経過後に入浴、シャワー等で洗浄、除去 1週間間隔で使用す…

エピペン注射液の使用方法

エピペン注射液(一般名:アドレナリン)はアナフィラキシー補助治療薬です。 アナフィラキシー症状があらわれた際、エピペンを使用することで治療を受けるまでの間に症状を緩和することができます。 規格 エピペン注射液 0.15mg 0.3mg 適応症 蜂毒…

メルカゾールとチラーヂンの併用について

メルカゾール(一般名:チアマゾール)は抗甲状腺薬であり、チラーヂン(一般名:レボチロキシン)は甲状腺ホルモン製剤です。 メルカゾールのような抗甲状腺薬は甲状腺ホルモンを作りにくくする薬であり、バセドウ病を含む甲状腺機能亢進症の治療に使用され…

エタンブトールによる視力障害

エサンブトール/エブトール(一般名:エタンブトール)は抗結核薬です。 規格 錠剤:125mg、250mg 適応症 肺結核症、その他の結核症、MAC症を含む非結核性抗酸菌症 用法用量 ・肺結核症、その他の結核症 1日0.75~1g 分1~2 年齢、体…

ビタミンB2による尿の着色

ビタミンのサプリメントを服用すると尿の色が黄色くなることがあります。 サプリメントにビタミンB2(リボフラビン)が含まれていた場合、尿中に排泄されたビタミンB2により尿が普段よりも黄色くなります。 ビタミンB2は、マルチビタミンやビタミンB群の…

点鼻ステロイドと点鼻用血管収縮薬 使用の順番

鼻炎で使用される点鼻薬は大きく3種類に分けられます。 ・ステロイド薬 ・抗アレルギー薬 ・血管収縮薬 ステロイド薬 効果は強力ですが、十分な効果を得るのに時間が少しかかります。 毎日定期的に使用することで、安定した効果が得られるようになります。 …

リファジン(リファンピシン)の作用機序と食前服用について

リファジン(一般名:リファンピシン)は抗結核薬です。 規格 カプセル:150mg 適応症 肺結核及びその他の結核症、マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症を含む非結核性抗酸菌症、ハンセン病 適応菌種 マイコバクテリウム属 用法用量 ・肺…

フィブラストスプレーの使い方、注意点

フィブラストスプレー(一般名:トラフェルミン)は褥瘡・皮膚潰瘍治療剤です。 作用機序についてはこちらです。 yakuzaishi-info.hateblo.jp 今回は傷の治りを早くする、フィブラストスプレーの使い方についてまとめています。 溶解方法 フィブラストスプレ…

フィブラストスプレーの作用機序

フィブラストスプレー(一般名:トラフェルミン)は褥瘡・皮膚潰瘍治療剤です。 規格 フィブラストスプレー250(1バイアル中にトラフェルミン250μg) フィブラストスプレー500(1バイアル中にトラフェルミン500μg) 適応症 褥瘡、皮膚潰瘍(…

ガスモチン(モサプリド)の作用機序と肝機能障害、漫然投与について

ガスモチン(一般名:モサプリド)は消化管運動機能改善剤です。 規格 錠剤:2.5mg、5mg 散剤:1%散 適応症 ・慢性胃炎に伴う消化器症状(胸焼け、悪心・嘔吐) ・経口腸管洗浄剤によるバリウム注腸X線造影検査前処置の補助 用法用量 ・慢性胃炎に…

薬剤師 おすすめの本(基本編)

皆さんも新人の時から、自己学習のため様々な本を購入し、学習を続けて知識を日々増やしてこられたと思います。 薬剤師は毎日知識をアップデートしなくてはなりません。 そこが面白いところでもあるのですが。 今回はスキルアップのために、オススメの本を紹…

リルテック(リルゾール)の作用機序と食前服用

リルテック(一般名:リルゾール)はALS治療薬です。 適応症 筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療 筋萎縮性側索硬化症(ALS)の病勢進展の抑制 用法用量 1回1錠(50mg)、1日2回(朝及び夕食前) ALSとは ALS:amyotrophic lateral scle…

薬剤師 おすすめの本(応用編)

以前の記事でおすすめの本を紹介させてもらいました。 yakuzaishi-info.hateblo.jp 満遍なく書かれた良書を紹介させてもらいましたが、今回はもう少し専門的な書籍について紹介させてもらいます。 検査値を読むトレーニング: ルーチン検査でここまでわかる …

デカドロンエリキシルのアルコール量

デカドロンエリキシル(一般名:デキサメタゾン)は副腎皮質ホルモン製剤です。 デカドロンにはエリキシル剤があり、これにはエタノールが含まれています。 エリキシル剤とは エリキシル剤は 甘味及び芳香のあるエタノールを含む澄明な経口液剤です。 有効成…

フラジール(メトロニダゾール)とアルコールについて

フラジール(一般名:メトロニダゾール)は抗原虫薬に分類される薬剤です。 原虫や細菌を駆除します。 トリコモナス症 トリコモナス原虫が膣に感染するとトリコモナス症を発症し、膣炎やそれに伴う不快な症状が生じます。 トリコモナス原虫を駆除するフラジ…

アトニン-O(オキシトシン)の作用機序

アトニン-O注(一般名:オキシトシン)はオキシトシン製剤であり、分娩や止血などで使用されている薬剤です。 1単位/1ml/A 5単位/1ml/A 適応症 子宮収縮の誘発、促進並びに子宮出血の治療の目的で、次の場合に使用する。 分娩誘発、微弱陣痛…

エリル(ファスジル塩酸塩)の作用機序

エリル(一般名:ファスジル塩酸塩)はくも膜下出血治療薬です。 30mg/2ml/A 適応症 くも膜下出血術後の脳血管攣縮およびこれに伴う脳虚血症状の改善 用法用量 1回30mg、50〜100mLの電解質液または糖液で希釈し、1日2〜3回、約30分間…

ピトレシン(バソプレシン)の作用機序

ピトレシン(一般名:バソプレシン)は脳下垂体後葉ホルモン剤です。 バソプレシンは抗利尿ホルモンとも呼ばれます。 ピトレシンの剤型は注射剤(20単位/1ml/1A)です。 適応症 下垂体性尿崩症、下垂体性又は腎性尿崩症の鑑別診断、腸内ガスの除去 …