薬剤師情報局

薬剤師の学習記録です

ムコスタ点眼液の使い方と注意点

ムコスタ点眼液UD2%(有効成分:レバミピド)はドライアイ治療に使用される薬剤です。

 

ムコスタ点眼液はムチンの分泌量を増やすことで涙液を安定化し、ドライアイ症状を改善していきます。

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ムコスタ点眼液は防腐剤を含んでいない、1回使い切りタイプのユニット・ドーズ製剤です。

UDは Unit  Dose  の略です。

 

 

用法は「1日4回」です。

 

 

 

ムコスタ点眼液の使い方

1回分(1本)の容器を切り離します。

(4本ずつの束になっています)

 

 

ムコスタ点眼液は懸濁液ですので、点眼前に薬が均一になるよう分散させる必要があります。

容器の下部を持ち、薬が入った中心の部分を指ではじいて均一にします

 

 

容器の先端を回して、ねじ切ります。

薬が入った膨らんでいる部分を持ってあけると、液が出てしまうおそれがありますので下部を持って先端を回すようにしてください。

 

 

1本で両眼に点眼することができます。

点眼をするときは容器の先端が目に触れないように注意しましょう。

1回1滴です。

目の周りにあふれた液は拭き取るようにしてください。

 

 

点眼後は目を閉じて、1~5分間目頭を軽く押さえた後、目を開けます。

 

 

1回使い切りですので、残った分は捨てます。

薬が残っていてもちゃんと捨てるようにしましょう。

 

 

 

 

保管方法

ムコスタ点眼液は遮光保存のお薬です。

アルミピローを開けた後は、添付の白い遮光袋に入れて保管をします。

 

室温で保管でき、高温、凍結を避けます。

 

 

点眼口を下向きにして保管をすると、沈殿が点眼口に詰まってしまい分散されにくくなるおそれがあります。

そのため点眼口を上向きにして保管するようにします。

 

 

 

 

 

点眼後の注意点

ムコスタ点眼液は白い懸濁性の点眼液です。

そのため、点眼後は一時的に目がかすんでしまうことがあります。

多くの場合、数分で元に戻りますが、点眼後は運転等に注意するようにします。

 

 

点眼後、苦味を感じてしまうことがあります。

ムコスタ点眼液の成分は苦味をもちます。

点眼液が鼻涙管を通って目から口へと移行するため、苦味を感じてしまいます。

点眼後、目頭を押さえておくことで、薬が移行するのを抑えて苦味を感じにくくなります。

また、薬が長く目に留まり、効果が上がるのも期待できます。

 

 

 

 

複数の点眼をする場合

ムコスタ点眼液以外にも点眼をする場合についてです。

 

ムコスタ点眼液は水性懸濁液です。

 

水溶性点眼液の前にムコスタ点眼液を使用すると、吸収を阻害するおそれがあります。

 

 

特に指示がなければ、

水溶性点眼液 → 懸濁性点眼液 → ゲル化点眼液 → 眼軟膏

の順番で使用するのが良いです。

(ただし、疾患や優先したい点眼薬によって順番が変わることもあります。)

 

点眼の間隔は5分以上あけるようにします。

 

 

 

 

 

 

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