薬剤師いんふぉ

薬剤師の学習記録です

ワーファリン(ワルファリン)の夕食後服用

ワーファリン(一般名:ワルファリン)は経口抗凝固薬であり、血栓塞栓症の治療で使用される薬剤です。

 

 

血を固まりにくくする抗凝固薬ですが、その影響で血が止まりにくくなってしまう場合があります。

 

また、ワーファリンの効果は個人差が大きく、また同じ個人でも効果が変化することがあるため、PT-INRという検査値を計りながら投与量を決定します。

 

ですので、定期的な血液検査が必要な薬剤です。

 

 

 

そのワーファリンですが、服用のタイミングは「夕食後」で処方されることが多いです。

 

その理由についてですが、

ワーファリンを夕食後に服用することで、用量調節をすぐに行うことができます。

 

朝食後にワーファリンを服用して、その後検査を受けた場合、ワーファリンをすでに服用しているので、量の変更は翌日の朝食後からになります。

 

ですが、夕食後の服用ですと、検査の結果を見て、その日の夕方から量を変更することが可能になります。

 

 

 

また、ワーファリン服用後しばらくの間は、PT-INRが安定しておらず正確な数値が解りにくいです。

 

朝食後にワーファリンを服用し、午前中に採血を行っても正確な数値かどうか不確かです。

夕食後に服用して、翌日採血を行った場合の方が正確な数値であると言えます。

 

 

 

さらに、ワーファリンの効果自体については、朝・夕どちらの時間帯で服用しても効果に差が見られないと言われています。

 

 

 

これらの理由からワーファリンは夕食後に処方されることが多い薬剤となっています。

 

 

 

 

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