薬剤師いんふぉ

薬剤師の学習記録です

セファランチンについて

セファランチン(有効成分:タマサキツヅラフジ抽出アルカロイド)はツヅラフジ科植物タマサキツヅラフジの根から抽出されたアルカロイドです。

 

アルカロイドは窒素原子を含み、塩基性を示す天然由来の有機化合物の総称です。

 

セファランチンは様々な薬理作用を持つ薬剤です。

 

 

 

適応症

放射線による白血球減少

円形脱毛症・粃糠性脱毛症

 

 

 

用法用量

放射線による白血球減少

 1日3~6mg  分2~3  食後投与

 

円形脱毛症・粃糠性脱毛症

 1日1.5~2mg  分2~3  食後投与

 

 

 

 

有効成分

セファランチン(タマサキツヅラフジ抽出アルカロイド)は4種類の主成分を含みます。

セファランチン

・イソテトランドリン

・シクレアニン

・ベルバミン

 

 

 

 

薬理作用

・抗アレルギー作用

肥満細胞からのヒスタミン遊離抑制作用に基づく抗アレルギー作用を発揮します。

 

・血液幹細胞増加作用

血液幹細胞を増加させ、造血機能を改善します。

通常は、放射線による白血球減少に使用されます。

 

・末梢循環改善作用

末梢血管の拡張、血流を促進することで末梢循環障害を改善します。

この作用により、毛根などに栄養が供給されるようになります。

 

 

 

 

適応外使用について

いずれも適応外ですが、以下の疾患に対してセファランチンが投与されるケースがあります。

 

ベーチェット病

・特発性血小板減少性紫斑病

・口腔乾燥症

口内炎

 

 

 

 

 

 

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