アルファロール内用液(一般名:アルファカルシドール)は活性型ビタミンD3製剤であり、カルシウムの吸収を促進します。
活性型ビタミンD3については以前にこちらで述べています。
アルファロール(アルファカルシドール)には他にもカプセル、散剤の剤型があります。
適応症はいずれも同じで
下記疾患におけるビタミンD代謝異常に伴う諸症状(低カルシウム血症、テタニー、骨痛、骨病変等)の改善
慢性腎不全、副甲状腺機能低下症、ビタミンD抵抗性クル病・骨軟化症
となっています。
アルファロールは小児や新生児に処方される場合もあり、その際は水剤であるアルファロール内用液が選択されます。
アルファロール内用液には上図のスポイトが添付されており、これで必要な量を計り取ります。
小児への飲ませ方の注意点についてです。
添付されているスポイトで正確な必要量を計り取ります。
それをスプーンに移して、なめさせるようにするとスムーズです。
もしくは、頬の内側に垂らすようにスプーンで少しずつ流し込んであげても、うまく飲んでくれます。
口角から入れてあげて、むせたりしないように注意をしましょう。
アルファロール内用液は1ml中に有効成分が0.5μgと、含有量がとても微量であるため、希釈をすると正確な量を服用させることが難しくなってしまいます。
また、アルファロール内用液の溶媒は食用油の一種である中鎖脂肪酸トリグリセリドであり、水やシロップに溶けないものとなっています。
また水やミルクなどと混合をすると分離してしまいます。
これらの理由から、アルファロール内用液は希釈して服用することができません。
アルファロールには散剤もあります。
こちらは水やミルクと混合した場合、分離の心配はありませんが、やはり含有量が微量であるため、何かで希釈しての服用は推奨されていません。