リウマトレックス(メトトレキサート:MTX)は抗リウマチ薬です。
リウマチの他、乾癬の治療で使用されることもあります。
リウマトレックスはジヒドロ葉酸還元酵素(ジヒドロ葉酸レダクターゼ:DHFR)を阻害することで、葉酸の合成を阻害して炎症細胞の増殖を抑制しています。
リウマトレックスは1週間単位で飲む量が決められています。
関節リウマチに使用する場合ですと、
1週間単位で6mg(最大16mgまで)を1~3回に分割して服用します。
分割して服用する場合は12時間間隔で服用します。
【1回服用】
1日目 朝〇 夕✕
2~7日目 服用なし
【2回分割服用】
1日目 朝〇 夕〇
2~7日目 服用なし
【3回分割服用】
1日目 朝〇 夕〇
2日目 朝〇 夕✕
3~7日目 服用なし
このように、1~2回に分割して服用する場合は、6日間が休薬期間になります。
3分割の場合は、5日間が休薬期間です。
1週間のうち1~2日だけ服用する薬です。
服用する曜日を決めて、飲み忘れないようにします。
リウマトレックスの量が多い、腎機能の低下等で副作用発現のおそれがある場合は、リウマトレックス服用後、「葉酸」を24~48時間後(1~2日後)に週1回だけ服用する場合があります。
リウマトレックスを飲み忘れた場合
リウマトレックスを飲み忘れてしまった場合、飲み忘れた分は服用せず、次の服用から指示通り服用を再開してください。
例えば、月曜日の朝・夕に1カプセルずつ服用予定で、
朝の服用を忘れてしまった場合、朝の分は服用せずに、夕方に飲むのは予定通り1カプセルだけにします。
1週間に2カプセル服用する指示ですが、忘れてしまった場合は、その分は服用せず今回は1週間に1カプセルだけとなります。
リウマトレックスは1週間で決められた日に、決められた量を服用するのが重要な薬です。
忘れたからといって2回分を服用すると副作用につながるおそれがあります。
飲み忘れた分をまとめて服用しないでください。
また、1回薬を服用できなくても、リウマチの症状が急に悪くなったりはしない場合がほとんどです。
ただし、服用できなかったことは次回受診時に、主治医へ報告するようにしましょう。