薬剤師いんふぉ

薬剤師の学習記録です

「in vitro」と「in vivo」の違い

研究開発のデータで「in vivo」や「in vitro」といった表記を目にされることが多いと思います。

 

今回はそれぞれ、どういったものなのかについてです。

 

 

 

・in vivo(イン ビボ)

「生体内で」という意味です。動物実験とも呼ばれます。

動物個体をそのまま用いて、薬物を直接投与して生体内や細胞内の反応を見る試験です。

吸収や代謝、排泄等の動態を調べることができ、各器官への影響もみることができあます。

使用された動物との種差は考慮しなくてはいけません。

 

 

 

・in vitro(イン ビトロ)

「試験管内で」という意味です。細胞実験とも呼ばれます。

人や動物から抽出した組織を、試験管の中などで体内と同じ環境にして薬物の作用を調べる試験です。

低コストで人組織への影響を調べることができます。

体全体への作用や毒性と用量の関係等はわかりません。

 

 

またin vivoとin vitroの結果が必ずしも一致するわけではありません。

 

 

 

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