以前にこんな記事を上げさせていただきました。
今回は違う店舗でのお話です。
皮膚科クリニックの門前の薬局でした。
処方枚数は1日120枚程
薬剤師3名
事務員2名
この薬局の思いではとにかく狭かったことです。
薬局の構造設備基準として調剤室9.9㎡、待合室6.6㎡、薬局全体の面積19.8㎡以上なくてはいけません。
おそらく最低面積の19.8㎡(6坪くらい)に限りなく近かったのではないでしょうか。
店舗の半分は待合で、トイレもあります。
皮膚科の門前でしたので、NOVやドゥーエ、ドクターシーラボといった敏感肌用の商品を数多く陳列していました。
待合は5人程度しか座れないので、患者さんが多くなると店内に入れなくなってしまいます。
親子連れが2組来られたら、もう店内はいっぱいになってしまいます。
そのため、少しでも早くお薬をお渡しすることを心がけていました。
調剤室は練合機が2台と、軟膏容器がたくさん並んでいます。
皮膚科だけでなく、ありがたいことに広域病院の処方箋も持って来ていただいている患者さんもいたので、内服薬の種類もそれなりに常備していました。
薬は天井まで所狭しと並んでいました。
流しの上のスペースにも棚を作ったりと、できるだけ空間を有効活用していたつもりです。
薬剤師3人に、連合機2台としっかりと人員や装備を整えてもらったのはありがたいのですが、とにかく狭かったです。
3畳弱くらいのスペースに3人がいるのを想像してみてください。
薬歴を書いていて、患者さんが入ってきたら全員が立ち上がり、丸形の重ねることができる椅子を全部重ねて動けるスペースを作ります。
すれ違う時も余裕はありません。
無理な姿勢で薬を取ったり、軟膏を出したり練ったりしていたら腰を悪くしてしまいました。
薬歴もパソコンを置くスペースが無いので紙薬歴でした。
さすがにレセコンは置いてあり、プリンターもありましたが、事務員さんが使用するパソコンのみで薬歴は紙に書いていきます。
紙薬歴の置き場の方がスペースを取りそうだと思われた方も多いでしょう。
紙薬歴は店舗の裏の倉庫に入っており、そこから集めてくるという作業もありました。
今ではセキュリティー上問題になると思いますが。
その他に軟膏容器や薬袋なども置いてありました。
紙薬歴も味があって良い部分もあると思うのですが、集めてくるのが大変なのと、薬歴が100件以上溜まると書くのがつらくなってきました。
ボールペンも一月に何本替えたか分かりません。
当然休憩室もなく、少し離れたアパートに部屋を借りて、休憩時間になると交代で休憩室へ向かっていました。
休憩室には古い紙薬歴や置ききれない薬(ロッカーでは高温になってしまうので)、トイレットペーパーなども置いていて、そこまで走って取りに行くこともありました。
こうしたこともあり、従業員からは人気が無い店舗で入りたがる人はいませんでした。
皮膚科の知識は増え、多くのことも学べたのですが、もう少し店舗が広かったらと思うと残念です。