薬剤師情報局

薬剤師の学習記録です

メロペネム(メロペン)の腎機能に応じた用量調節

メロペネム(メロペン)はカルバペネム系抗生抗菌薬です。

 

 

カルバペネム系抗菌薬

細胞壁合成を阻害することで抗菌作用を発揮します。

適応菌種が多く、非常に広い抗菌スペクトルをもちます。

 

 

 

用法用量

一般感染症

・化膿性髄膜炎以外の一般感染症

1日0.5〜1gを2〜3回に分割し、30分以上かけて点滴静注する。

なお、年齢・症状に応じて適宜増減するが、重症・難治性感染症には、1回1gを上限として、1日3gまで増量することができる。

 

・化膿性髄膜炎

1日6gを3回に分割し、30分以上かけて点滴静注する。

なお、年齢・症状に応じて適宜減量する。

 

発熱性好中球減少症

1日3g(力価)を3回に分割し、30分以上かけて点滴静注する。

 

 

 

腎障害がある患者への投与目安

26≦Ccr<50   :1回あたりの投与量を減量せず、12時間ごと

10≦Ccr<25   :1回あたりの投与量を1/2に減量、12時間ごと

Ccr<10     :1回あたりの投与量を1/2に減量、24時間ごと

 

血液透析により除去されるため、血液透析日には、透析終了後に投与します。

 

併用禁忌薬剤

バルプロ酸ナトリウム

メロペネムとの併用により、バルプロ酸ナトリウム血中濃度が低下し、てんかん発作が再発するおそれがあります。

 

 

 

溶解液

問題が無いのは生理食塩水です。

キット製剤も生理食塩水100mlが添付されています。

 

ブドウ糖液などは3時間ほどで配合変化が生じてくるものがあるため、注意が必要です。

注射用水は等張にならないため使用することができません。

 

 

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