薬剤師情報局

薬剤師の学習記録です

アミノレバンを飲みやすくする方法

アミノレバンEN配合散は肝不全用経口栄養剤です。

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現在、アミノレバンENはフレーバーを配合した、フルーツ味、コーヒー味の製品があります。

ですが、患者さんからは飲みにくいという声もあるお薬です。

 

アミノレバンEN配合散の苦みはBCAAの苦味です。

少し工夫をすると飲みやすくすることができます。

 

まず、アミノレバンEN配合散の一般的な服用方法です。

 

溶解用の容器に、水又はお湯(約50℃)を180の目盛りまで入れます。

これにアミノレバンEN配合散1包(50g)を入れます。

容器のふたをしっかりと閉めて、容器を上下に振り溶かします。

これで約200mlのアミノレバンEN溶液(1kcal/ml)ができます。

 

 

アミノレバンは水に溶けると苦味が出てきます。

溶かした時に少しつぶが残っていても、苦味を抑えるための製剤上の工夫ですので、無理に溶かすと苦味が出てきてしまいます。

つぶが残っていても、均等に水と混ざっていれば服用可能です。

 

そのため、アミノレバンを溶解後、残しておくと時間の経過とともに溶解が進んで苦味が出てきてしまいます。

冷蔵庫で保管は可能ですが、苦味が出てくることと、細菌増殖の点から早めに飲みきるようにし、冷蔵庫での保管は10時間以内までとしてください。

 

 

水の量を調節して飲みやすくすることも可能です。

 

・味が濃いと感じる方:薄め

水230mlにアミノレバンEN1包で250mlの溶解液(0.8kcal/ml)

 

・標準

水180mlにアミノレバンEN1包で200mlの溶解液(1kcal/ml)

 

・飲む量が多いと感じる方、水分制限がある方:濃いめ

水80mlにアミノレバンEN1包で100mlの溶解液(2kcal/ml)

 

 

また、冷やして服用しても苦味を感じにくくすることができます。

水を入れてから氷を数個入れて、それにアミノレバンENを加えて溶かします。

冷えた方が苦味を感じにくくなります。

 

冷たいものが苦手な方は温めて飲むこともできます。

50℃くらいのお湯に溶かして飲んでも構いません。

ある程度温かくても苦味を感じにくくなります。

熱湯はタンパク質が変性してしまうので避けるようにします。

 

ジュースなどと混ぜて飲むこともできます。

ですが、果物の生ジュースは、酸性のため混ぜると固まってしまうので避けてください。

ジュースにはカロリーが含まれるので、摂取カロリーが増えることを計算して食事の量を調節するようにします。

 

アミノレバンEN配合散には専用の「ゼリーの素」もあり、ゼリーにして服用することもできます。

容器にお湯を入れて、容器を温めます。

お湯は捨てた後、新たに熱湯を50の目盛りまで入れて、ゼリーの素1包を加えます。

容器のふたをして、容器を横にしたりせず、お湯を回転させるようにして混ぜます。

水を目盛りが100になるように加えます。

そこにアミノレバンENを1包入れて、ふたをしっかり閉めて上下によく振って溶かします。

あとは丁度良い大きさの容器に流し込み、冷蔵庫で冷やして固まったら服用します。

ゼリーの素1包に12kcalが含まれるので、この分のカロリーを計算して食事の量を調節します。

 

最後に、ストローを使って服用しても苦味を感じにくくすることができます。

ストローを使うとアミノレバンが口の中に広がらないので、苦味を感じにくくして服用できます。

 

 

  まとめ

・溶かしすぎないようにする

・冷やして服用する

・温めて服用する

・水の量を調節する

・氷を入れて服用する

・ジュースなどと混ぜて服用する

・ストローを使って服用する

 

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