薬剤師情報局

薬剤師の学習記録です

アラミスト点鼻液の使い方

アラミスト点鼻液(成分名:フルチカゾンフランカルボン酸エステル)はアレルギー性鼻炎に使用されるステロイド点鼻薬です。

 

アレルギーに有効なミスト(霧)なので、アラミストという名前になったようです。

 

適応症は

アレルギー性鼻炎

用法用量は

成人:通常1回各鼻腔に2噴霧 を1日1回投与

小児:通常1回各鼻腔に1噴霧 を1日1回投与  (15歳未満)

 

となっています。

 

アレルギー性鼻炎のくしゃみ、鼻水、鼻づまり、鼻のかゆみといった症状に効果が期待できます。

 

アラミスト点鼻液のもう1つの作用についてはこちらです。

 

使い方についてです。

 

新しいものを使用する際は、よく振ってから6回程度の空噴霧を行い、液が完全に霧状になるのを確認してから使用します。

2回目以降はこの空噴霧を行う必要はありませんが、5日以上噴霧器の蓋が外れていた場合や30日以上使用しなかった場合は空噴霧が必要になる場合があります。

 

使用前に鼻をかんで少しでも通りを良くしておきます。

 

使用する際は毎回よく振ってから(10秒間くらい)使用します。

しっかり振ることで粘り気のある懸濁性の薬液が、サラサラの液体となり正しく噴霧することができます。

使用前には忘れずにしっかりと振るようにしましょう。

 

水色のキャップのギザギザ部分をつまみながら持ち上げると外すことができます。

 

頭をうつむき加減にして、容器を垂直に立てて鼻の穴に容器の先端を入れて、レバーを最後まで強く押します。

アラミスト点鼻液は横押し型点鼻薬であり、幅広い年齢層の方に使用してもらえるようにこの形状が採用されました。

握るだけでよいので、高齢の方や小さいお子さんでも使いやすくなっています。

 

成人の場合は左右2回ずつの噴霧となっています。

特に順番の指示はありませんが、1回2噴霧の点鼻薬の場合は、連続ではなく各鼻腔に交互に使用するのが良いと言われています。

 

使用後は、清潔な乾いたティッシュペーパーなどで容器の先端とキャップの内側をきれいに拭き、キャップをします。

容器を立てた状態で、室温で保管します。

 

容器を垂直にして使用・保管する理由ですが、容器をななめにしてしまうと薬液を吸い上げるポンプに空気が入ってしまう可能性があります。

空気がポンプに入ると薬液が正確に一定量噴霧されなくなってしまいます。

定量噴霧のため患者さんには容器を垂直に立てて保管するように説明します。

そのため、横になって点鼻したりするのも避けなくてはいけません。

 

 

  まとめ

・アラミスト点鼻液は新しいものを使用する際は6回程度の空噴霧を行う

・使用する際は毎回よく振ってから使用する

・容器は垂直にした状態で使用・保管をする

 

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