新レシカルボン坐剤は便秘に使用する坐薬です。
直腸刺激性下剤に分類されます。
成分は炭酸水素ナトリウム・無水リン酸二水素ナトリウムが配合されたものからなり、肛門から直腸へ挿入されると、直腸内の水分と反応し炭酸ガス(二酸化炭素)が発生します。
この炭酸ガスが腸の内圧を高めることで、直腸粘膜を刺激して、大腸の運動を活発にして排便反射を起こします。
新レシカルボン坐剤には便の軟化作用はありませんが、以前に述べたグリセリン浣腸と似た機序を持つ直腸刺激性下剤です。
グリセリン浣腸では連用により耐性が生じてしまいますが、新レシカルボン坐剤では耐性が生じにくいとされています。
では新レシカルボン坐剤は使用して、どのくらいの時間で効果が現れるのでしょうか?
効果の発現は10~30分後程度と言われており、効果の発現が早い下剤になります。
すぐに排便を促したい時に有効です。
挿入がしづらい時は、坐薬の先端を水で濡らすと滑らかになり、挿入しやすくなります。
また挿入の際はできるだけ奥に入れるようにします。
使用後、すぐに効果が現れますので、静かに待つようにしてください。
新レシカルボン坐剤は冷蔵庫での保管が必要な坐薬です。
このようにして新レシカルボン坐剤は炭酸ガスの発生により、自然に近い形で排便を促してくれるお薬です。
まとめ
・新レシカルボン坐剤は直腸刺激性下剤に分類される
・ 効果の発現は10~30分後程度と言われている
・効果の発現が早い下剤で、すぐに排便を促したい時に有効である