薬剤師情報局

薬剤師の学習記録です

ナトリウムを食塩量(塩分)に換算する方法

厚生労働省は、日本人の目標とすべき1日塩分摂取量を

・男性 7.5g未満

・女性 6.5g未満

 

としており

 

高血圧症や慢性腎不全の方では6g未満が推奨されています。

 

 

食品の栄養成分表示に、「ナトリウム」や「塩分」と書かれているのをよく見ると思います。

ご存じの方も多いでしょうが

 

ナトリウム=塩分(食塩量)ではありません。

 

塩分は「食塩の量」のことであり、食塩はNaClです。

 

ナトリウム(Na)は食塩(NaCl)に含まれる成分の一部です。

 

 

 

では、ナトリウムから食塩量(塩分)を計算する方法はあるのでしょうか?

 

結論から言いますと

ナトリウム量(g)を約2.5倍すれば大体の食塩量が計算できます。

 

食塩は塩化ナトリウム(NaCl)として考えます。

ナトリウム(Na)の質量数は23
塩素(Cl)の質量数は35.5
塩化ナトリウム(NaCl)の質量数は58.5です。

 

58.5/23=2.54  がナトリウムの換算係数となります。

 

ナトリウム(mg)×2.54÷1000=食塩量(g)

 

ですのでナトリウム(g)を約2.5倍すれば食塩相当量が計算できます。

 

反対に食塩量の約40%がナトリウムになります。

 

 

このようにして計算をすれば1日の塩分量がどの位なのかを大まかに知ることができます。

 

 

 

 

 

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