サリベートエアゾールは人工唾液を口腔内に噴霧するお薬です。
口の中に噴霧することで、口に潤いを与えて口の中の粘膜が乾燥するのを防ぎます。
シェーグレン症候群や放射線照射による口腔内乾燥症(ドライマウス)に適応があります。
唾液の分泌障害が起きている疾患に使用をします。
では使い方を見ていきましょう。
・使用前に缶をよく振ります
・缶のふたを開けたら、缶の上部の青印と噴霧口を合わせます
(ここが合わさっていないと、うまく噴霧ができずガスが先に無くなってしまいます)
・缶を垂直に立てて、ノズル上部の真上から押して噴霧します
(缶を横や斜めにして噴霧すると、うまく噴霧できないことがあります)
・通常は1回1~2秒間口腔内に噴霧します
1日に4~5回噴霧するのが目安です
・1回当たりの噴霧液量が少なくなってきたら、噴霧時間を延長します
(1回1秒間の噴霧を30回以上行うと噴霧液量が減少してきます)
・使用後は噴霧口付近をよく拭き取って、清潔に保存します
サリベートを用法通り、1回1~2秒間の噴霧で使用をした場合、約50噴霧が可能です。
1~2秒間の噴霧液量が約1gであり、1缶50gであるため約50回の噴霧が行えます。
前述したように、缶の上部の青い印と噴霧口を合わせて垂直に噴霧をすることで、最後まで薬剤が残らずに使用することができます。
噴霧口を合わせなかったり、横や斜めにして噴霧をすると、うまく噴霧が行えず噴射剤(炭酸ガス)が先に消費されてしまい、薬液が残ってしまうことがあります。
40℃以上になる場所での保管は避けるようにします。
車の車内などは気をつけるようにしましょう。
また、サリベートを食前に使用すると、口の中が潤い食事が摂りやすくなる効果が期待できます。
添付文書では、ほとんどにおいはなく、わずかに甘みがあると記載されていますが、特有の味とにおいがあります。
冷蔵庫で保管をすることで、特有の味やにおいが減り使用感が良くなります。
噴霧は舌の上だけでなく、舌の下や横粘膜にも使用すると効果が長持ちしやすくなります。
まとめ
・使用前に缶をよく振る
・缶のふたを開けたら、缶の上部の青印と噴霧口を合わせる
・缶を垂直に立てて、ノズル上部の真上から押して噴霧する
・通常は1回1~2秒間口腔内に噴霧する
・1回当たりの噴霧液量が少なくなってきたら、噴霧時間を延長する
・使用後は噴霧口付近をよく拭き取って、清潔に保存する